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【報告】必ず人が集まる!イベントの企画・運営

【第2回パワーアップセミナー】
「必ず人が集まる。イベントの企画・運営」
開催日時:2017年6月10日(土)午後1時半~4時半開催
参加者:25名
講師:NPO法人 CRファクトリー 呉 哲煥(ご てつあき)さん
第2回目のパワーアップセミナーは、第1回目から引き続き、NPO法人CRファクトリー代表理事の呉 哲煥さんを講師に迎えました。
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講義は「イベント開催はどのような効果をもたらすでしょうか?」について考える個人ワークとグループワークから始まりました。自己紹介とグループワークを最初に行ったことで、参加者同士のシンパシーが生まれ、会場全体が和やかで楽しい雰囲気になりました。


イベントが重要な理由は、「サービス・価値提供」「ブランディング」「ネットワーク」「組織内求心力」の4点にあります。
①「サービス・価値提供」については、知識や学びを提供することで対象に良い変化を起こし、リアルな体験ゆえに学びや変化の質が高くなります。
②「ブランディング」については、団体やその活動を周知するのは時間がかかります。しかし、イベントを開催することで一度に多くの人にその認知を図ることができ、イベントに参加してもらうことで団体へのファンを獲得できます。
③「ネットワーク」については、イベントは様々な分野の人が関わるため、多くの出会いや人脈が生まれそれが蓄積され資産となります。
④「組織内求心力」については、イベントに向けて団体内が団結してまとまり、スタッフの育成・成長の機会になります。イベントの運営・開催は「参加者も運営者も楽しめるイベント」作りがポイントになります。
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【イベント運営の全体像の7つのSTEP】は、
①チームビルディング
②企画設計
③告知リリースまでの準備
④集客
⑤開催当日までの準備
⑥当日運営
⑦イベント終了後
という段階があり、ステップごとの説明がされました。
「イベント企画設計・集客の全体像」は、
【コンテンツ(企画内容)】
【ツール(集客の道具)】
【情報発信(Webやお誘い、口コミ)】+【粘り強さと意地と手数】
です。魅力的なコンテンツをつくり、それを広めるための道具を整え、あとは結果が出るまで粘り強く手数を多く打つことがポイントです。
【コンテンツ】は、スタッフが心から自信をもって人に紹介をし、イベントに参加した人が思わず人に教えたくなるような、魅力的で人を惹きつける企画でなければ集客にはつながりません。イベントの設計は、6W(Why・目的、What・内容、Who・推進体制、Whom・ターゲット、Where・場所、When・日時)3H(How・運営・スケジュール、How much・費用、How many・数量)の法則で多角的・網羅的に考える必要があります。
イベント集客を成功させるためは、魅力的な集客のための【ツール】、すなわち道具が必要です。それは「告知文章」「ウエブサイト」「チラシ」の三種の神器です。とくにこれら媒体で使用するキャッチコピーやリード文章などは最重要なので、メンバーみんなで知恵を出し合って良いものにすることが大切です。また、すべてにおいて「見栄えのよい」写真を用意することが望ましいです。
「告知文章」は、「伝えたい内容」「魅力づけになるポイント」「ターゲット」について因数分解することから始めます。「情報発信」は、イベントのターゲットによってメディア(伝達手段)を考える必要があります。さらに他団体・影響力のあるキーパーソンを巻き込んで広報協力してもらうことも良い手法です。そのためにも普段から「マイメディアリスト(告知先リスト)」を作成することも肝心です。
それでも最後にイベント開催の勝敗を決めるのは、【「強い気持ち」と「粘り強さ」】が重要であるとのお話がありました。
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このセミナーは、4~5人のグループになって行なうグループワークの時間が多くとられました。
「イベントを企画設計する―イベント主催するとしたらやってみたいこと」「嫌なイベント・素敵なイベント」などのテーマについて、最初は個人で考え、その後グループでお互いに意見交換をしながら共有をして頂きました。どのテーマも参考になる意見が活発に交換されました。
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最後に、団体がイベントを開催することの意義についてのお話です。
イベントを開催することの意義は、①事前の告知で団体や活動の認知向上を図れる ②イベント当日に参加者の方に価値を提供しつつ、認知向上を図れる ③イベント終了後にSNSのページやメールなどで、イベントの報告とお礼をすることで、団体の認知向上が図れる、という3つのおいしいポイントがあります。そして同時に、イベントを開催することで、同じ目標に向かって団体内が団結する側面も併せ持っています。
【アンケートから】
「「地ならし」の重要性、「愛着」を持つことの大切さ」
「すぐにイベントをやりたい!と思える分かり易い内容でした」
「実際にワークをしたことで、今現在の状況・考え・企画を整理できた」
「会の運営の基本ノウハウを学ぶことができました。次年度以降の活動に役立てて行きます」
「他団体の方は、どんな風にしているのか?を参考にさせていただけたらと思った。イベントの成功の秘訣は、とても参考になった。たくさんの情報をいただけて感謝」
「イベント開催するにあたって大切なマインドセット」
「イベントがなぜ重要なのか、良くわかった」
「集客は手数だ」
<講師紹介>
1974年生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。
株式会社サマデイ入社後、2001年に独立・起業し、コミュニティ運営・支援事業を開始する。2005年にNPO法人CRファクトリーを設立し、現在代表理事。
「すべての人が居場所と仲間を持って心豊かに生きる社会」の実現を使命に、NPO・市民活動・サークル向けのマネジメント支援サービスを多数提供。セミナー・イベントの参加者は5,000名を超え、毎年約100団体の個別運営相談にのっている。
コミュニティ塾主宰。コミュニティキャピタル研究会共同代表。血縁・地縁・社縁などコミュニティとつながりが希薄化した現代日本社会に対して、新しいコミュニティのあり方を研究し、挑戦を続けている。

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