文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 講座 >【実施報告】5回でスッキリ!NPO法人事務マスター講座   (4回目~5回目)

【実施報告】5回でスッキリ!NPO法人事務マスター講座   (4回目~5回目)

 第1回目~3回目までの実施報告はこちらをご覧ください。
【実施報告】5回でスッキリ!NPO法人事務マスター講座(1回目~3回目)
 第4回目は、原淳子税理士事務所の原淳子さんを講師にお招きして、「NPO法人の会計」というテーマで実施しました。
CIMG8286-4.JPG
 まず冒頭に、


 NPO法人会計基準の説明があり、会計は「より多くの人に、自分たちの活動を理解してもらい、共感してもらうため」のものですというお話がありました。決算報告書の体系としては、貸借対照表、財産目録、活動計算書、財務諸表の注記が必要とされ、その他に事業報告書、役員名簿、社員名簿があります。NPO法人会計基準では、活動計算書+貸借対照表=「財務諸表」と呼んでいますが、法人を数字でアピールするという目的から財務諸表の注記にポイントを置いた内容になりました。
 参加者からは「活動計算書は今まで雛形に沿って数字を入れていましたが、その数字を見て法人の活動を読み取るお話は初めて聞けてとても良かったです」「難しい内容でしたが、レジュメ、お話とも大変簡潔で分かり易い講義でした」などという感想が寄せられました。
 第5回目は、佐川社会保険労務士事務所の佐川陽子さんを講師にお招きして、「NPO法人の労務」というテーマで実施しました。
CIMG8428-5.jpg
 知っておきたい!労働・社会保険の基礎知識として、まずは「使用者・労働者」の定義の説明がありました。NPO法人を構成する①理事(代表者)②従業員③ボランティアの3つの分類に分けた名簿を作成しておくとよいでしょうというお話がありました。また従業員を採用する場合の入社までの手続きに関する説明がありました。ここでは労働条件通知書のサンプルを使いながら1つ1つ細かく見ていきました。続いて、労災保険、社会保険の基礎知識に関する説明でも実際の保険料額表等と照らし合わしながら丁寧に見ていきました。最後に、届出しなければならない書類と助成金についての説明がありました。
 参加者からは「届出しなきゃいけない書類や労働保険や社会保険の定義が理解できた」「なんとなく仕事をしていて、基本的なことを色々と理解できましたし、間違って理解、行っていたことを修正できました。」「保険料率など、分かりにくいものも資料があったので分かりやすかった」などという感想が寄せられました。
 今年度の「NPO法人スタッフ養成講座」は前半3回を、「先輩スタッフ」として、笹子まさえさん(NPO法人ザ・事務方 代表理事、認定NPO法人アクト川崎 事務局長)に、後半2回は「専門家」として、原淳子さん(原淳子税理士事務所)と佐川陽子さん(佐川社会保険労務士事務所)に講師をお願いして実施しました。笹子さんについては、NPO法人の事務スタッフとして必要な実務の紹介と基本的なやり方に加えて、ご自身の実務経験の中で困ったことや工夫していることなどを具体的にお話していただけたので、参加者にとって非常に実践的な内容であったと感じました。また、原さん佐川さん共に専門家という立場から、実務をする上での心構えから具体例を交えての説明が多く、参加者のアンケートにも多く見られましたが、明日からすぐに役立つ内容が網羅されていたと感じました。

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業