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パワーアップセミナー活動成果発表会

開催日時:2018年3月18日(日)午後2時~4時開催
会場:かわさき市民活動センター 会議室
参加者:12人
事例発表1:おもちゃと遊びの会/吉田幸雄さん・吉田静香さん
「必ず人が集まる。イベントの企画・運営」
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事例発表2:Mothers be Ambitious(武蔵小杉ワーキングマザー交流会)
       /髙橋麻美さん
「Facebookの運用と戦略立案」
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 かわさき市民活動センターでは、市民活動団体のパワーアップを目的に年10回前後、様々なテーマでセミナーを開催しています(後半は川崎市社会福祉協議会と共催)。
 「活動成果発表会」は、今年度のセミナーを受講された2団体に登壇していただき、「受講内容をどのように活動に活かせたか」の具体的な成果事例を発表する初めての取り組みです。
発表された2団体からは、今回のプレゼン資料を作ることで、自分たちの活動を客観的に振り返り整理し、これからにつなげる良い機会になったとの言葉を頂きました


活用事例発表1:おもちゃと遊びの会/吉田幸雄さん・吉田静香さん
 最初に登壇して頂いたのは、麻生区で活動されている「おもちゃと遊びの会」の吉田幸雄さんと吉田静香さんです。受講セミナーは2017年6月10日(土)に実施した「必ず人が集まる。イベントの企画・運営」
(セミナー実施報告はこちら⇒http://kcac.sblo.jp/article/180192858.html)
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 「おもちゃと遊びの会」は、おもちゃと遊びで世代交流を図ることを目的として、麻生区を中心に積極的なイベント活動を展開されています。同団体の問題点は、イベントの回数が多いにもかかわらず一緒に活動するスタッフの満足感が得られないことが問題でした。その要因として、活動が麻生区市民自主企画事業から平成29年度麻生区地域コミュニティ活動支援事業の助成に移行したことで、公的機関からの補助や協力が減り、告知手段も限られてしまったことにありました。会議やイベントのための打合せ増え、スキルアップを学ぶ機会が減り、スタッフのモチベーションが低下し、辞めてしまうことにも繋がりました。
 「必ず人が集まる。イベントの企画・運営」講座では、イベントが重要な理由は「サービス・価値提供」「ブランディング」「ネットワーク」「組織内求心力」の4点にあることを学びました。
 そこで、イベントの回数や規模ではなく運営の全体像と、組織のなかで人を動かく根本的は方法を学び、活動の中で実践されました。
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 団体の代表と副代表とスタッフの間には、活動への想いの温度差があることを知り、思い切ってイベント回数を減らしてポイントを絞り、集客方法や告知方法を大幅に変更した結果、スタッフのスキルアップの機会や、遊びの中でスタッフ同士の連帯を構築する時間ができ、他団体との交流の機会も創出できました。
 その結果、イベントの年間参加者数が261名を超え、同会に関心を持つ人や見学者が増え、イベントスタッフ自体の獲得につながり、活動がパワーアップしました。
★セミナー発表資料はこちら
180318_パワーアップセミナー資料_おもちゃと遊びの会.pdf
 実際に活動で使用しているおもちゃの数々を持参してくださり、休憩時間は参加者みんなが童心に戻って熱中、参加者同士の交流になりました。
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活用事例発表2:Mothers be Ambitious(武蔵小杉ワーキングマザー交流会)髙橋麻美さん
 次に登壇していただいたのは、中原区で活動されている「Mothers be Ambitious(武蔵小杉ワーキングマザー交流会)」の髙橋麻美さんです。
 受講セミナーは2017年10月26日(土)に実施した「誰でも3時間で効果的に活用できる!市民活動のためのFacebook運用と戦略立案」です。(セミナー実施報告はこちら⇒http://kcac.sblo.jp/article/181624407.htmll)
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 この講座では、市民活動のためのツールとしてFacebookページを日常的に活用されている人・団体に効果的な「Facebook運用と戦略立案」を実践してもらうべく、Webマーケティングの手法に着目、ただ情報を流すのではなく、届けたいターゲットを絞り、計画的かつ戦略的なPDCAサイクルを考えて確実に情報を拡散し届けることを学びました。
 Mothers be Ambitiousは、ワーキングマザーの縦横のつながりをつくり、「働きつづけよう!」を応援することを目的に定期的に交流会やワークショップを開催されています。比較的ITに明るいスタッフが多く積極的にIT技術やSNSを活用されている団体です。
 資金が限られている市民活動にとって無料のFacebookは重要な広報ツールの1つであるものの、効果的な運用についての悩みがありました。
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 それは、同団体が開催するイベント参加者のリピート率が高いにも関わらず、Facebookを使った集客が結びついていないということでした。実際に参加してもらえれば活動への共感は得られると考えていたことから、自分たちの生活圏外の人たちにも情報が届くように積極的に働きかけ、Facebookでの集客を高めたいという目標がありました。
 受講したセミナーを参考に、接客意識を意識したリンク投稿の活用やTwitterの活用と実況ツィートをまとめに取り組みました。ソーシャルメディアマーケティングのポイントは、ターゲットを明確にして中長期の視点の施策で自分たちの活動を伝えることであり、「やらないこと」「つづけること」を決めることでした。
 その結果、Facebookページの開催報告投稿へのアクセス数が普段の6倍以上になり、自分たちならではのSNS拡散法を考案し、どんな活動をしているのか「見える化・アーカイブ化」することにつなげました。
★セミナー発表資料はこちら
180318_パワーアップセミナー資料_武蔵小杉ワーキングマザー交流会.pdf
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 NPOは「借り物競争」です。他の団体の良い所をどんどん真似をすることも成果につながります。
今回発表して頂いた2団体さんに共通していることは「活動の取捨選択」です。活動のなかで「何を継続して何をやらないか」を明確にして、仲間同士できちん共有することが、団体成長のキーポイントでした。
【アンケートから】
「セミナーにも参加したので成果がよく分かって、すばらしかったです。成果→次の成果につながりますね!」
「パワーアップセミナーで学んだことや、実際に生かしていく中で、出てきた方法など。リンク投稿、Toggeter、イベント企画の改良など。うちも公演回数をしぼろうと思いました!」
「各セミナーで学んだ方が、その成果を伝えてくれる時に、各セミナーの内容をギュッと濃縮して伝えてくださり、出ていなくても内容を理解できました。」
「必ず人が集まるというテーマをチラシで見て来ました。まだ始めたばかりなので集客も少ないし、発起人同士の温度差があり悩んでいます。話を聞いて、みんな同じなんだと思いました。私はこれからだ!
「セミナーをきいて、そのままになっていることもあるので、実践した報告がとても参考になった。」
<団体紹介>
①おもちゃと遊びの会
「おもちゃと遊びの会」は2014年3月、おもちゃ作りや遊びを通して、作る喜びや遊ぶ楽しさを伝えるために設立され、麻生市民館の市民自主企画事業から活動をスタートさせました。その事業名は「おもちゃを作って遊ぼう」で、3年に渡って開催しました。子どもから大人まで幅広い年齢層の方々に参加していただき、延べ人数は300人を超えました。
現在、企画運営委員として活動しているスタッフは、主にその時に参加した人たちです。また3年目からは、0才児からの幼児向けイベント「にこにこ広場」も開催し、今年1月の開催で8回目を向かえ、延べ人数は250人を超えました。昨年4月からは、麻生市民交流館「やまゆり」で活動を継続し、夏休みの始めに「おもちゃと遊びのまつり」を開催しました。
今年も7月22日に獅子舞や太鼓などの伝統芸能、クラウンの演技、紙芝居、手作りおもちゃによる遊び縁日、おもちゃ工作縁日など、親子で楽しく学べる内容で開催致します。
②Mothers be Ambitious(武蔵小杉ワーキングマザー交流会)
 Mothers Be Ambitious(武蔵小杉ワーキングマザー交流会)は、武蔵小杉周辺エリアに住む働くママたちが有志で運営しています。地元(=自分が住む・働くまち)のワーキングマザーの「たて×よこ」のつながりづくりを通じて、仕事や子育てについての学びや地元情報などをシェアしています。
 講師を招いた講演会やワークショップでは、「子育てしながら働きつづける」を応援することを目的に、ワークライフバランス・女性のキャリア形成・交渉術・タイムマネジメントといったワーキングマザーの関心が高いテーマに加え、運営メンバー自身の悩みや気づきから企画した「ママの気分を楽にするレッスン(心理学)」、中学受験、共働きのマネープランなどを開催しました。また、ワークショップ後の懇親会やランチ交流会、座談会では、楽しくおしゃべりしながら、ちょっと聞きたい地域事情や体験談などを参加者どうしで共有しています。

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業