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「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会~のびのびと外遊びを

泥まみれになりながら遊ぶ6~7人の子どもたちの様子
泥をぶつけ合う、水をかけ合う。川崎市子ども夢パーク(高津区)に福島県の子どもたちの歓声が響き渡る。ボランティアの女子大生たちも一緒に泥んこになる。「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会が8月に開催した、第22回「リフレッシュin かわさき」での一こまだ(=写真)。
同会の発足は2011年、福島第1原発事故直後の5月。福島の子どもたちに少しでも放射線量の低い場所で、思い切り外遊びをさせたいと、代表の高橋真知子さん(70)を中心に女性18人と男性2人の川崎市民が結成した。
同イベントでは春・夏の2回、福島の幼児や小学生三十数人とその保護者を川崎市に招待し、心身共リフレッシュしてもらう。4泊5日で市青少年の家(宮前区)などに宿泊。夢パークでとことん外遊びをし、宿泊先でもプール遊びやスイカ割り、花火など楽しいイベントが満載だ。
期間中は、医師が放射能の危険性について教えたり、甲状腺のエコー検査を行ったりもしている。保護者からは「放射線の心配なく子どもをのびのびと外遊びさせられるのがうれしい」「放射線に関する悩みを口に出して話し合えるのがいい」など多くの声が聞かれる。
「大型バスでの送迎、食事、宿泊費を完全無料で7年も続けられているのは、寄付による支援を続けてくれている個人や団体、企業の皆さんのおかげです」と高橋さんは語る。活動の詳細はウェブで(同団体名を検索)。
(2018年9月22日 神奈川新聞掲載 市民記者・背戸柳勝也)

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