文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >DA Japan 川崎グループ~「買い物依存」脱却へ

DA Japan 川崎グループ~「買い物依存」脱却へ

会の看板と並んだ会員の写真
「買い物依存症」の人が増えている。アルコールや薬物では知られていたが、買い物依存も病気だと認知されたからだ。
中原区で活動する「DA(ディーエー) Japan川崎グループ」は強迫的な買い物・浪費・借金依存から抜け出そうとする人たちの居場所だ。近況を語り合い、出口が見えない苦悩を分かち合う。
「心の中の空虚さを埋めるために」とか「お店でお似合いですよ、お目が高いと言われることがたまらなく気持がいい」と買い物に走る。その結果、2千万円の借金をつくり親に肩代わりしてもらった人もいる。
会のメンバーは活動のツールである「回復への12ステップ」を学び、買い物で埋め合わせをしてきた生きづらさを語り合う。メンバーのレノさん(仮名)は、現在「恐れずに、徹底して、自分の棚卸しを行い、それを書き表す」という第4ステップにいる。書き記す一つ一つの自分の問題と向き合う苦しい作業だ。
グループの中で近況を語り苦しさを分かち合い、ゆっくりと自分と向き合うことが参加者に変化をもたらす。愚痴と責任転嫁だけの人が寛容さや忍耐を示し、真剣な内容を語り始める。
活動への参加資格は「回復してやり直したいと願うことだけです」とレノさんは言う。同会は今月17日、さまざまな依存症のセミナーに参加。詳しくはhttp://kaimonorouhi.jimdo.com/
(2013年3月9日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業