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「音楽療法」実践の佐々木さん~障害者のパイプ役に

幼児に演奏を教えている写真
「音楽は会話の手助け。目の動きやしぐさで相手の気持ちが分かるからうれしい」。障害のある人の心の状態を推し量りながら音楽を提供し、その表情を見ながら自分を適応させる。
楽器の即興演奏などで身体表現を実践する佐々木良江さん(47)=写真=。

川崎市かじがや障害者デイ・サービスセンター音楽ボランティアに応募して10年になる。2001年に音楽療法の認定を得てからは、音楽と療法を結合させたプログラムに取り組む。病院・施設・障害児親の会など数人の個別対応からグループまで、療法の対象者は総勢200人に上っており、毎月20セッションを組む。
音楽を心待ちにしている人は多い。が、「音楽療法士の不足から、新たな依頼を断るしかない」と佐々木さん。このため、「一人でも多くの人たちの協力を」と訴えることしきりだ。「私の宝物はすべての人との出会い。その出会いがあったからこそ 今の私がいます」。障害者と音楽を実践をする人とのパイプ役にも意欲を燃やしている。
(2004年4月17日 神奈川新聞掲載 ボランティア記者 三木紀伊)

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