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幸えほんの会~「読み聞かせ」て37年

図書館の一角で床に座り絵本の読み聞かせをする女性とそれを聞く3~4組の親子の様子

「ポンポコポン、ポンポコポン」。絵本の読み聞かせをするエプロンおばさんがタヌキの腹鼓をする。10組の親子も同じように楽しそうにお腹を打つ。ここは幸図書館(川崎市幸区)の絵本コーナー。月に2回お話会(=写真)を開催するのは「幸えほんの会」だ。

同会は1981年1月に同市の「手作り絵本と読み聞かせ」の講座を受講した仲間が中心になり、立ちあげた。60代を中心に10人の会員が活動している。

絵本の読み聞かせや人形劇、紙芝居、大型絵本を使ったお話し会を毎月、同図書館や日吉分館で行ってい
る。絵本は乳幼児から小学生まで、対象年齢に合わせて選んでいる。4月の花祭りには、近くの称名寺(同区)の本堂で仏教の童話も披露する。

長年の活動が認められ、2006年に市から「読書活動優秀団体賞」、12年に県から「県図書館協会賞」が授与された。

代表の留目知春さんは、「10年以上前、この会で絵本に触れた子どもが保育士となり、今は園児たちに読み聞かせをしていると聞いた時は、本当にうれしかった」と話す。20年以上にわたって活動を続けてきたことに喜びを感じた瞬間だ。

12月には同図書館と同分館で「おおきなおはなし会」が開催される。詳細は同会ホームページ(「幸えほんの会」で検索)。

(2018年11月3日 神奈川新聞掲載 市民記者・吉川サナエ)

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