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ペットとぼうさい~「自助」の大切さ伝え

被災時などに使用する段ボール製のケージにペットの犬を入れている様子

「ペットとぼうさい」は災害時、ペットと一緒に避難することについて学び、情報を発信している栗平白鳥自治会(川崎市麻生区)のボランティア団体だ。

同団体は地元避難所ではペットを受け入れないことを知った同自治会の7人が2016年2月から活動を開始。毎月1回会合を持ち各地の災害時の経験談や他自治体の防災活動を研究し、地元獣医師の指導も仰いでいる。

自宅の防災対策や備蓄だけでなく、日頃のしつけが避難生活の質に大きな差を生む。飼い主の責任として、自分とペットの身は自分で守る「自助」の大切さを訴えている。

自主開催したペットと一緒の避難体験では、5キログラムの避難用品を背負いペットを連れての悪路歩行や、段ボール製のケージにペットを入れる(=写真)などの体験を通じて、被災時の状況を想像してみる。

9月の防災の日に実施した九都県市合同防災訓練(同市川崎区)では、飼い主の備えや飼い主でない方への理解を求めた。最近では近隣町内会や市外から活動内容についての問い合わせも増えてきた。

中心メンバーの森崎智奈美さん(59)は「各地域の実情に合わせて、災害時のことを考えていただけたら」と呼び掛けている。

問い合わせは、メールでpettobousai2016@yahoo.co.jp

(2018年11月10日 神奈川新聞掲載 市民記者・諸富滋)

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