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かわさき・食と農のコミュニティ~地産地消で農業支え

直売所に陳列した野菜の前で微笑む女性の写真

「かわさき・食と農のコミュニティ」は地元農産物の地産地消を通して農家と地域住民のつながりを深める活動をしている。

2018年度川崎市農業実態調査によると、直近4年間で市内の耕作面積は約2割減少した。宅地化が進む宮前区にあって、小川良子さん(=写真左)は同区神木にある先祖代々の農地でひた向きに露地栽培を続けている。年間約80種類の野菜を育て、販売は畑入り口にある、ほぼ年中無休の対面直売所と仲間の野菜商と学校給食だけで行う。

同団体は12年から地元の野菜を使ったオリジナル料理を募集する「みやまえC級グルメコンテスト」を開催。小川さんたちも審査員として協力する。受賞作品は受賞者による料理教室でお披露目される。「C級」には「おいC、たのC、コミュニティーづくり」の意味がある。

コンテストを通じて新鮮でおいしい地場野菜や生産者が注目され、直売所を訪ねる市民も増え、生産者の励みにもつながっている。18年からは市内全域に対象を広げ「かわさきC級グルメコンテスト」と改称。2月16日にはセレサモス宮前店(同市宮前区)で2次審査を行い、今回のグランプリが決定する。

団体代表の清水まゆみさん(=同右)は「ここに住む私たちが地場野菜を食べて、伝えることで農家を応援したい」と語る。同団体の連絡先は電子メールckyuugurume@gmail.com

(2019年2月9日 神奈川新聞掲載 市民記者・諸富滋)

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