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NPO法人MOE~一緒に作るパンの味

調理室でパン作りをしている男性とその指導をする女性の写真

「パン作りって生地が発酵する間の待ち時間があるでしょ。その時は参加者同士が仲良くなる大切な時間なんです」というのはNPO法人MOE理事長の越川美由紀さん(48)(=写真右)。

越川さんは、パン作りの趣味が高じてパン教室のインストラクターとなり10年前に独立。川崎市中原区の自宅に子ども連れで参加できるパン教室を開いた。ママたちは子育ての悩みを話しながら発酵を待ち、焼きあがったパンをほおばり笑顔で帰っていく。

近所の縫い物をする作業所ともつながり、自らガイドヘルパーの資格も取得した。障害者と関わるうちに「パン作りは障害の有無や年齢に関係なく誰でも一緒に楽しめるはず」と、3年前から新たなパン教室を開いた。会場は車いすで利用できる川崎市生活文化会館てくのかわき調理実習室(高津区)。

手を突き出して生地をこね、身ぶり手ぶりで教える。チョコレートやソーセージ入りのパンが焼きあがると「自分で自分が食べるパンが作れた」と笑顔が広がる。

「10年を区切りに、昨年NPO法人にしました。活動に関わる人たちと焼きたてパンを提供するカフェを開くことが夢です」と越川さんは笑った。問い合わせは、同団体HPhttps://moe30.org/

(2019年5月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)

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