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NPO法人ワールドランナーズ・ジャパン~飢餓 終わりへ「ラン」

ランニングイベントの横断幕の後ろに並ぶ約30人の参加者たちの様子

地球上から慢性的な飢餓を終わらせるというビジョンを掲げ、「走ることで貢献できるチャンスをつくっていく」と話すのはNPO法人ワールドランナーズ・ジャパン(WRJ)代表の加藤典宇暉さん(71)。

加藤さんは1989年の「飢餓の終わりと世界平和のため開催されたモスクワピースマラソン」に参加したことをきっかけに、同年8月にWRJを設立した。現在は川崎市多摩区を拠点に18人の委員で運営している。

支援につながる活動の一つがランニングイベント(=写真)の開催だ。古市場(川崎市幸区)などで行う年3回のランニング大会や毎月皇居を周回する定期ランなどを開催している。

参加費や寄付で集まる100万円弱の金額がタンザニアとケニアの支援に使われ、ワールドランナーズ・タンザニアなどを通じて貧困のため学校に通えない女子生徒の奨学金や学校建設、栄養状態が良くないナイロビのスラムの子どもへの給食の提供を行っている。

2年に1回は会員が自らアフリカへ出向き、翌年どこにどれだけ貢献するかを目で見て決める。「市民が一歩踏み出すことで可能にできる。この活動で人生を豊かにしてくれている人たちをみると、やってきて良かったと思います」と加藤さんは30年を振り返る。

WRJは運営への参加や寄付を随時受け付けている。詳細は団体ホームページhttps://www.wrj.jp/

(2019年10月26日 神奈川新聞掲載 市民記者・原達也)

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