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木村有孝さん~多文化共生の社会へ

柔道着を着た男性の写真

「国籍や民族の異なる人々が文化的違いを認め合い、地域の構成員として共に生きる社会を実現したい」。そんな思いを胸に活動を続けているのは、川崎市麻生区在住の木村有孝さん(45)(=写真)。

木村さんは小学4年から5年間をマレーシアで過ごした。隣人のイスラム教徒マレー人と交流し、地元の柔道場でさまざまな民族の子どもと稽古を共にした。しかし帰国後、違う歴史文化を持つ者への差別や偏見を目の当たりにしショックを覚えた。この経験が社会福祉士の資格取得、さらには現在の活動につながるきっかけとなっている。

主な活動は二つある。一つ目は、公益社団法人神奈川県社会福祉士会「神奈川・国際多文化ソーシャルワーク研究会」だ。勉強会のほか、イスラム教の礼拝堂であるモスクの見学や外国人介護士との交流会等を企画してきた。多文化を学ぶ場を求め、社会福祉士や日本語教師など20人ほどが参加している。

二つ目は、柿生青少年柔道会での国際交流だ。8月には韓国との柔道交流に教え子3人を引率した。柔道を通じた交流の楽しさ、国際的な視点を学ぶ機会になったという。

「未来を担う子どもがさまざまな文化を体験できる場、相互理解につながる日常的な交流の場づくりが課題だ」と話した。

(2019年11月2日 神奈川新聞掲載 市民記者・渋澤和世)