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ティダズハウス「空き家から集う場に」

空き家をリフォームして作ったコミュニティハウスの前に立つ代表と女性

2019年5月、川崎市宮前区野川に、築60年で家の中にも草が生えていた空き家をリフォームした「ティダズハウス」が誕生した。運営の代表は目の前に住む小川じゅんさん(43)(=写真左)。2人の小学生のお母さんだ。

出産後、1日誰とも話さない日が続き「産後うつ状態だった」と振り返る。外にどんどん出るようにし、ママ友を増やして子育てアドバイザーの資格も得た。15年には野川で「ママが笑顔に」をテーマに「SUN FESTA」を立ち上げて開催。今年で6回目になった。

活動を続けながら、野川には気軽に集える場がないことを痛感。自宅前の空き家の大家さんが知人だったので「ここをリフォームして地域の居場所にしたい」と相談。「好きにやっていいよ」言われ、草刈りからスタートした。

ブログで発信し、地元情報紙に紹介されると、「できることありますか」と大工さん、イラストレーター、定年後の男性など地域の人たちが集まってきた。40~60代の10人ほどが特技を生かして1年間汗をかき、「ティダ(沖縄の言葉で太陽)ズハウス」が完成した。

今は、月に2回お茶のみ会を開く。「全く知らなかった人たちが共に汗を流す中でコミュニティーがキュッと固まり居場所ができあがった」と小川さんは笑顔で話す。問い合わせは、小川さんtidas.hug@gmail.com

(2019年12月14日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)

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