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多摩川太鼓~伝統芸で青少年育成

多摩川太鼓を叩いている写真

例年よりも早く桜が開花した3月。新型コロナウイルスの感染拡大防止で晴れの卒業式も縮小気味になってしまったが、「多摩川太鼓」=写真=の代表・五十嵐努さん(70才)と木村洋輝さん(24才)は、太鼓の出前授業で関わっている川崎市川崎区内の小学校の卒業式に出向き、「太鼓」と「木遣り」で卒業生を送り出した。

地域で「五十嵐のおっちゃん」と慕われている五十嵐さんは、巣立っていく子どもたちに「おめでとう」「頑張れよ」と声を掛け、手を振る子どもたちの後ろ姿を見守った。

「多摩川太鼓は私の道楽で作った会です」と語る五十嵐さん。25台ある太鼓や衣装は、五十嵐さんの太鼓の講師謝礼を元手に購入したほか、地域住民の寄付で徐々に増やしてきたものだ。

同市幸区を中心に活動を始めて25年になる。会員は小学生から70才位まで約30人。「太鼓をたたきたい」と言う気持ちがあれば誰でも受け入れている。

やんちゃな子もいれば悩みを抱えた子もいる。子どもたちが練習を重ねるごとに上手になり、生き生きとしてくる様子に親や地域の人も驚く。親子や兄弟で参加している家庭もおり、温かく家庭的な雰囲気が伝わる。「太鼓をたたくことで何かが変わり、よい方向に進んでくれたら」五十嵐のおっちゃんの願いだ。連絡先は、五十嵐さん☎090(1708)6635。

(2020年4月16日 神奈川新聞掲載 市民記者・島村艶子)