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川崎サバイバル 科学で考える温暖化 

廃油で作るロウソク工作

「地球温暖化の影響と言われている台風、洪水、猛暑などの自然災害。これらの災害時に役立つ備えをすることで温暖化を身近に感じてほしい」と語るのは「川崎サバイバル」の代表、山田和彦さん(74)。

同団体は2019年4月に川崎市高津区で設立された。会員は50代から70代のロボット開発やコンピュータのシステム開発などに関わった5人の技術者たち。科学の知識を活かし、ロウソク、廃油ランプなどの作り方指導や水力、風力などの発電機作りを教える。

市内で開催されたイベントでは、廃油で作るロウソク工作を行った=写真。最初に「なぜロウソクは燃えるのか、燃えるとどうなるのか」についての講義。続く工作では、使用済み天ぷら油に油を固める凝固剤を入れ、中央に灯芯となるタコ糸を垂らしてロウソクを完成させた。参加した小学生たちは、身近なもので簡単に作れたことに驚いていた。

講義をした磯村正義さん(73)は「ロウソク作りをとおして、二酸化炭素、リサイクル、これらと温暖化との関わりなどについて考えるきっかけにしてほしい」と言う。今後は災害時に利用できる電源作り、ソーラークッカーの製作などに取り組む。連絡先はkwsurvival@gmail.comへメールで。

(2021年5月27日 神奈川新聞掲載 市民記者・吉川サナエ)

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