文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >Forza川崎 違いを認める包容力

Forza川崎 違いを認める包容力

試合中のForza川崎

県内唯一のシッティングバレーボールチーム「Forza川崎」は月1回、川崎市麻生区の麻生スポーツセンターで練習をしている。

キャプテンの尾﨑崇一さん(53)=写真中央=は、2015年3月に脳幹梗塞を発症。右半身不随で7カ月間入院した。障害を受け入れられず、命を絶とうと考えたこともある。自宅療養中のある日、リハビリ担当者から、中高生時代のバレーボール経験を生かしたスポーツを勧められた。「お父さんのためなら俺もやるよ」と息子に後押しされ、18年7月にチームを作った。Forzaはイタリア語で「頑張れ」という意味だ。

シッティングバレーボールは1チーム6人が床に座って行う。障害の有無や年齢や経験に関係なく、コート内では誰もが対等だ。障害者と健常者が出会い、違いを認め合う場にもなる。

登録メンバーは、障害者3人を含む25人。小学生から60代までおり、スポーツの経験がない人も多い。練習は準備運動、対面パス、サーブ、スパイクの順で行い、初心者向けの個別指導も行っている。後半のミニゲームは「上手くできなくても大丈夫」。ナイスプレーが出ると全員が拍手をして喜びを分かち合う。

会費は毎回500円。練習などの問い合わせはメール(vb.forza.st@gmail.com)で。

(2022年7月28日 神奈川新聞掲載 市民記者・諸富滋)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業