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ポーラスター 体動かし地域へ一歩

ポーラスターの宇賀神さんとラジオ体操の参加者たち

毎週火曜と金曜の午前10時、川崎市中原区役所の芝生広場に「ラジオ体操やっています。お気軽にご一緒にどうぞ!」と書かれた旗が立つ。

20人程の参加者が心と身体をほぐす。通行人も足を止め、音楽に合わせて深呼吸をしている。予約不要、途中からの参加も退出も自由だ。

「住み慣れた場所で、誰もが最後まで生き生きと心地よく暮らすことができる緩やかなつながりづくり」を目標に、介護福祉士の宇賀神はな子さん(56)=写真左端=が今年1月、仲間と「ポーラスター」を設立した。

参加者7人でスタート。その後、6月まで計40回開催し、延べ830人に広がった。参加者の7割が女性で70代~80代が最も多い。体操後の交流会では、活動への意見や個々の生活の困りごと、専門機関の仲介など幅広く相談に応じている。

ある女性は「ここに来るまで1週間、誰とも話をしなかった。あごが硬くなっていた」と笑って話してくれたという。

体操をきっかけとして、家にこもりがちな高齢者に顔なじみができ、外出するようになって互いに気遣う関係もできる。宇賀神さんは「高齢者や病気を抱えた人であっても、当たり前に補いあえる地域が広がるよう、精一杯サポートしたい」と語る。

問い合わせは宇賀神さん☎080(7826)7519

(2022年10月27日 神奈川新聞掲載 市民記者・﨑口昌大)

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