文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >カワセク 性教育の対話 大切に

カワセク 性教育の対話 大切に

指で団体の決めポーズのCのマークをつくる

「包括的セクシュアリティ教育」には、学校で習う身体や病気に関する性教育だけではなく、ジェンダーや性の多様性、人権など幅広い分野が含まれる。

この教育を川崎市内に広めようと活動するのが「かわさき包括的セクシュアリティ教育ネットワークCsexologue(セクソローグ)」(略称・カワセク)だ。「セクソローグ(性についての対話)を大切にしよう!」を合言葉に、指でつくる「C」=写真=が決めのポーズだ。

代表は多摩区の柳田正芳さん(39)=写真前列右=。助産師や教員など市内の有志11人と2021年秋に設立した。

「川崎を舞台にした子どものための性教育絵本がほしい」との思いから、助成金を活用して『ゆめのかなうまち』を創作し、昨年11月に完成させた。主人公は川崎のご当地女性アイドルグループに入るのが夢の男の子だ。

読み聞かせ会に参加した小学生からは「女の子のグループに入るのは変じゃないよ。自分らしくを応援したい」との感想があった。保護者からも「家庭で世代を超えたコミュニケーションが生まれた」といったうれしい声が届く。

絵本は市内13カ所の図書館で借りることができる。「絵本を切り口に、大人と子どもの間で多様な観点の対話が弾み、コミュニケーションが深まれば」と柳田さんは活動の展望を語る。

活動の詳細はウェブで「カワセク」と検索。会員も募集している。

(2023年3月9日 神奈川新聞掲載 市民記者・鹿野 薫)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業