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U50   第15回 田中 みずきさん

アンダー50として、2018年から2024年3月まで、
50才未満の若手市民活動家へインタビューを重ねてきました。
「活動を始めたきっかけや思い」など、
62名それぞれの軌跡が
多くの方々へのエールになるよう願っています。

田中 みずき さんプロフィール

田中みずきさんの顔写真

Beaulily(ビューリリー)しんゆり美ママプロジェクト本部 代表
麻生区在住

「Beaulily(ビューリリー)しんゆり美ママプロジェクト本部」とは

田中みずきさん顔写真

「活発に動き出したしんゆりの街を、自分らしく輝くママの力で、さらに幸せが溢れる街にしたい」という目的を持って、生き生きとした「しんゆりママ」を増やしていこうというプロジェクトチームです。女性が母でありながらも、自分らしく綺麗で楽しくいられることは、子どものためにも幸せな家庭生活のためにも大切であるという信念が私たちの活動の基本です。

構成メンバーは、立ち上げからの本部メンバー6人と、私たちの活動に賛同してくれる協力メンバーの約10人で成り立っています。本部メンバーの職種は、ネイリストの私をはじめ、カメラマン、鍼灸師、ヘアメイク、ライター、フラワーアレンジメントのプロたちで、なおかつ、「美プロ」とよぶ協力メンバーは整体師、栄養士、ヨガインストラクターなど、これまた多種多様です。職は違っても、「美」を追求する目的は皆同じで、そんな私たちが地域のママそれぞれの内面的な自分らしさ・美しさを引き出し、支えていきたいとスタートしました。

団体名のネーミングの由来は、「美」の「Beauty」と「新百合ヶ丘」という地域名の「百合」「Lily」を重ねていて、副代表の田代さんがつけてくれました。団体のロゴは知人のデザイナーさんにお願いしたところ、多種多様さを受け入れるような優しい「B」の形とカラーで、自分たちのイメージにピッタリでした。

成り立ちは

ビューリリーのロゴマーク

団体の立ち上げは2018年9月ですが、2014年から個人で動いていました。そのスタートは自分がネイリストになったことがきっかけです。2015年から「朝活」と称して、新百合駅前のカフェに月1回午前中、自分の知人やその繋がりの職を持つ女性たちが毎回8人~10人ほど集いました。皆、サロン等を持つ個人事業主が多かったのですが、個人経営者は基本一人ですから、悩みを抱えることも多いです。この「朝活」で一人一人が、自分の思いのたけを話すことができました。

2017年に第二子出産、2018年に自宅ネイルサロンを再開し、様々な人と話すうちに、「美」をテーマにメンバーを集めたら何か面白いことができるのではと思ったのです。

その後、活動の構想を練って自分の中で原形が出来た時、のちに本部メンバーに誘致した女性プロカメラマンの小川さん(Beaulily副代表)との運命的な再会がありました。これもご縁というか、再会してからというもの不思議なくらい活動スケジュールがどんどん決まっていきました。Beaulilyのホームページの写真はすべて彼女の作品ですが、自然に綺麗に撮れていて評判が良いですね。

どんな活動を

ハートの三つ編みの紹介写真

新百合のママたちに向けて色々な「美」をテーマにイベントや情報を発信しています。今年の年明けには、3月の卒園、卒業式、4月の入園、入学式などに向けた親子のちょっとオシャレなヘアアレンジのワークショップも開きました。特に、ポニーテールの両側からハートの三つ編みが顔を出すアレンジは、すごく可愛かったですね。ママのセルフヘアアレンジに便利なアイテムの紹介もしました。

その他、4月には「しんゆり交流空間リリオス1周年記念イベント」内で、栄養士による「味噌玉作り」ワークショップを、また「しんゆりフェスティバル・マルシェ」では、ハーバリウム・ボールペン(ブリザードフラワーやドライフラワーを専用オイルに浸し、みずみずしい状態でペン鞘を楽しめる)を手作りするワークショップを開きました。ペンケースに入れておくだけでも、とても綺麗です。セルフヘアアレンジのステージもマルシェで開催しました。

自分たちの内部活動としては、本部メンバーと「美プロ」協力メンバーと、私たちの活動に興味ある方々と一緒に、リリオスカフェで月1回午前中「朝活」を開いています。また、情報共有を充実させるために、本部メンバーは定期的にお互いの家やサロンに集合します。夕方スタートでそのまま飲み会ということもあります!皆がご近所同士なので、時間を忘れ遅くなることもしばしば・・・(笑)

お互いが楽しいことをやっているという意識で活動を進めている私たちですが、周りからは、「なんだか皆さん、仲がいいねえ」とよく言われます。活動の宣伝方法は、チラシ、SNSやLINE@などの手段を使っていますが、やはり個人への声かけが一番ご興味を持っていただけるかもしれません。前回のアンダー50の千葉さんのおっしゃる通り、リアルな繋がりを大切にしたいですね。

また最近では地域情報ポータルサイトの運営も始めました。Beaulily本部メンバーの佐藤さんが編集長をつとめていて、独自目線のオリジナル記事を通して地域を楽しんでもらう企画もスタートしています。

なぜネイリストに

ワークショップ風景写真

細かい手作業が好きなのです。結婚していったん仕事をやめて、夫が就職していた大阪に住んだとき、たまたま近くのネイル専門学校に通いました。ネイルがすごく好きだったわけではないのですが(笑)、そこでネイルの奥深さにハマってしまいました。ネイリスト検定にどんどんトライして、最後はネイルサロンを開くための衛生管理者資格も取得しました。ネイリストとして、自分の家族や友人の晴れの日に、ネイルでお祝いをしてあげることを目標に頑張りました。

第一子の出産後、子育て一辺倒になって子どもに自分の考えを押し付けたくはないと感じ、2014年に大阪からこの麻生区に引越ししてきたと同時に自宅でネイルサロンを開きました。良い物件があり、世田谷区下北沢にもサロンを開いたのですが、2人目の出産で1年間を休養期間としました。全てをゼロベースにして、それはそれで充実した毎日だったのですが、待っていてくださったお客様の後押しもあり、2018年にネイリストの仕事に復帰しました。

お客様とのトークの材料やネイルデザインのベースとして、独学していた占星術を今年は更に深めたいと思っています。一人一人のお客様との関係や会話を大事に、今後もネイリストは続けていきたいです。

ちなみに昨年は妹が結婚式を挙げたので、ネイリストとしての夢が叶いました。キラキラとしたストーンなどを使ったブライダルネイルで祝ってあげることができました。嬉しかったですね。

どんな青春時代を

生まれは東京都板橋区で、父は博物館関係の仕事、母は専業主婦でした。中学時代は生徒会に明け暮れ、高校時代は水泳部のサブキャプテンを務めました。大学では、人間科学を学び、そこで個人対応の仕事が自分に合うと、不動産会社に入社しました。大学時代はアカペラ・サークルに入っていたのですが、そこで夫と知り合いました。夫は自分には無い感性を持っていて、良き相談相手でもありますね。彼のアドバイスは、時として苦手なところをグサッと突いてきますから、かなりキツイです。でも、夫婦似た者同士なのか、彼からの相談事に私からのアドバイス「成功には率直にならう」に、いたく感激したと後でブログに書いてありましたっけ(笑)。

趣味は、父の影響でしょうか、手先を使うことが好きで「ものづくり」ですね。あとは、大学時代にアカペラをやっていたこともあり、音楽が好きでライブに行きたいです。今は子育てで日々口ずさむのは子どもの歌ですが、ジャズが好きです。愛読書はアドラー関連の本や、最近は漫画の「キングダム」にもハマってます。憧れの女性は「メリーポピンズ」です。いつまでも子ども心を忘れず、品もあり明るくて楽しい女性でありたいですね。

活動を通して

しんゆり美ママプロジェクトメンバー7名の写真

Beaulilyのホームページを立ち上げたときの反響の大きさは、私たちのほうが驚きました。地元新聞に取り上げていただき、ラジオにも出演させていただきました。しんゆりのママたちからのアクセスよりも、すでに仕事をしている方々からのお声がけが多かったですね。イベント開催者からも「一緒にやりませんか」とお誘いいただいたり。

驚いたのが、息子の保育園の先生から「新聞、読みましたよ!」と言われたときでした。息子もちょっと嬉しかったようで、イベントのときなど率先して手伝ってくれます。小さな売り子か荷物の運び屋さんですが(笑)。

私たちの活動が何故認知されやすかったかを振り返ってみると、「美」をテーマにしたホームページと写真の印象がわかりやすく、見る側にスンナリとキャッチされたのかなと思います。写真はすべて副代表のプロカメラマンの彼女の作品ですから、皆の表情も良くて(笑)。

今は、一男一女の母として、団体の代表として、ネイリストとして2足どころか、3足のわらじの生活です(笑)。家族の応援があってこその活動です。

今後の活動は

立ち上げたときの反響も落ち着いてきて、半年間の活動から反省点も出てきました。発信する側の責任というものを、ひしひしと感じています。私たちの最初の発信ターゲットは、やはりしんゆりのママたちでしたから、もっと認知度を高めていき、活動の土台固めをしたいです。Beaulilyを通して、関わってくださった方の人生のひとつのターニングポイントに、また仕事についている方には新たな繋がり等の展開になれば良いなと思っています。地域の企業の方や他の活動団体の方と、しんゆりで面白いことをしていきたいと思います。

これから活動を始める人へのメッセージ

やりたいと思ったことは、とにかくやってみてください。「やれない」のとは違うのです。失敗を恐れてやらないことには、前に進めません。
私も時々、忙しかったこの半年を振り返ることがあります。もし、あのときに行動を起こさなかったら、もっとゆったりとした日々だったと思います。それはそれで良かったのかもしれませんが、今、本当に充実している日々を送っています。やってみて本当に良かったと実感しています。今、何か躊躇している人も、何かトライしたい人も、一度私たちのイベントに遊びにきませんか。

今、予定しているイベントは、
2019年6月7日(金)10:00〜12:00
【ママを脱いで「わたし」と出会う ココロゆるめるワーク&CAFE】を開催します。
ぜひぜひお越しください。詳細はこちらから。
https://shinyuribimama.wixsite.com/beaulily/news

お問い合わせ

・ホームページ:https://shinyuribimama.wixsite.com/beaulily/news
・フェイスブックページ:https://www.facebook.com/Beaulily.shinyuri/
・インスタグラム:https://www.instagram.com/beaulily.s/


平成31年5月13日取材 レポーター 町田香子

次回のエースは小野さくらさんです。

小野さくらさんへ一言

田中みずきさんの顔写真

いつお会いしてもさくらさんはエネルギッシュで、さくらさんの周りには笑い声が溢れています。「まごごろキッチンプロジェクト」の活動や理念は本当に素晴らしく、イベントでは楽しく防災を知ることができます。住む地域にこんな活動があるなんて一住民としてもとても嬉しくなりました!ぜひたくさんの方に知っていただきたいです。

バトンを受け継いで 田中 みずき さんへ一言

小野さくらさんの写真

いつも綺麗なみずきちゃん、仕事もあって、なかなか朝活に参加できないけど、いつも参加してみたいなーと思っています。そして、新百合のママ達をキラキラに輝かせる活動をいつも応援しています。いつか、まごころキッチンプロジェクトともコラボできるといいなー。

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業