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第25回 小川じゅんさん

「U-50(アンダー50)」は、2018年3月からスタートした、市民活動に関わる人物を紹介するコラムです。 市内NPOで若手エース(50歳以下の活動者で代表に限らない)を応援することを目的に、若手エースの活動を広報します。

「U-50」NPO若手エース リレーインタビュー

TIDA’s house管理者/SUN FESTA代表
子育てアドバイザー
川崎市宮前区 在住

バトンを受け継いで
まんなかフェス 実行委員長 /株式会社カリヨン・カンパニー代表 平松あずささんへ一言

平松あずささんの顔写真

このたびは、この「アンダー50」のブログに紹介していただきありがとうございます。あずささんのパワーにはいつも感動です。ぜひとも、今度イベントをご一緒させてください。

「TIDA’s house」とは

TIDA'S House代表の小川じゅんさん

よく、名前の由来を聞かれます。TIDA (ティーダ)とは、沖縄の言葉で太陽という意味です。輝く太陽のイメージは、ママの笑顔と沖縄が大好きな私の想いが重なり、笑顔が溢れて居心地の良い「太陽のおうち」を目指そうと名付けました。

このハウスは、ママと子どもたちのために、そして地域の人々の気ままな交流をはかるコミュニティスペースです。

毎月のスケジュールは

TIDA'S Houseのこどもたち

毎月のスケジュールとしては、基本的に毎週火・水・木の15時~17時(変更する場合あり)に「駄菓子やさん」と称して、放課後の子どもたちや学校に馴染めない子も立ち寄れる居場所を作っています。駄菓子の他、本やオモチャなども置いてあり、子どもたちが自由に過ごせます。

主に近隣の小学校である、野川、西野川、南野川の3校からの子どもたちが集まりますが、塾やスポーツ教室が一緒なのか、お互い顔見知りが多いですね。こじんまりした部屋ですから、初参加でも仲良くなりやすいです。兄弟での利用者もいますね。ケンカが始まっても私は見守るだけですが、子どもだけでほとんど解決していますよ。携帯やゲームはもちろん禁止ですが、けっこうトランプなどで盛り上がりますし、先日は竹馬を持ってくる子もいて、昔に戻ったみたいでこちらも懐かしかったです。子どもたちが放課後「じゅんちゃーん、来たよー!」と、ここの扉を開けるときは、本当に可愛いです。

また、第2、4の水曜日の午前中には「お茶べりハウス」と銘打った、お茶を飲みながら気軽に過ごす時間帯があります。利用者はママたちや近隣の人々が多く、300円でフリードリンク制、フード持込可能です。おしゃべりはもちろんですが、Wi-Fiがありますので仕事を持ち込んだり、スキルをお持ちの方に悩みごとや将来を相談できたりと、ホッとする空間です。個人のハンドメイド作品を販売できるレンタルボックスも作りました。今は、手作りマスクが人気ですね。

ママたちからは「子どもは可愛いけど、やはり子育ては辛いときもある。ファミリーや生活のグチを言える、こういう場があってリフレッシュして、笑顔に戻れる」と評判です。

私はこのハウスで健康と美容に良い発酵ヨモギ蒸しのビオスチームも経営していますが、この「お茶べりハウス」はある意味ママたちのデトックス・ルームとも言われているんですよ(笑)。リピーターが多いのは、ここが皆の寄りどころとなっているのかなと感じます。私も孤独な子育て経験者なので、いかに人と話すことが大切かわかります。

きっかけは空き家・改修リノベーション!

畳の表替え

11年前、出産後にこの野川に戻ってきたとき、一からの子育てのことを話せる人も無く、ママ友を作らなきゃと焦っていました。外に目を向け出歩くことでママ友と繋がりました。

ママの笑顔が子どもの笑顔に繋がると気づき、まずはママたちと「みんなの笑顔のSUN FESTA」というイベントを開催し友だちの輪を広げました。やりがいを感じ、次に親子カフェのような憩いの場を作りたくなったのが、このハウスを設立したきっかけです。

まず、目をつけたのが自宅前の築7、80年の空き家でした。ここを基地にして、毎日楽しいことを繰り広げられたらと思い、大家さんに相談すると「いかようにもやっていいよ」というOKをいただきました。2018年4月、私の空き家リノベーションが始まったのです。
まずは、一人ぼっちで屋外の草刈りから始めました。すると、近所の母の友だちだったオバサマたちが通りすがりに声をかけてくれるようになり、花の苗をたくさん植えてくれました。
次に、自分の力で内装は無理だと、地元新聞や自分のブログで「空き家リノベーションのボランティア」の募集をすると、色々な方々から反応がありました。大工さんや、なんと20年前のバイト先の知人のご子息からも連絡があり、ご縁が復活しました。

そしてついに、1年がかりで2019年5月に「TIDA’s house」オープンを迎えました。本当に無償でご協力いただき、たくさんの方のお世話になりました。今、思い出しても忙しくて楽しいやりがいのある1年でした。

大工さんからの「とにかく板を集めて!!板があればなんとかなる」という力強い言葉には背中を押されましたね。毎日の仕事があるにも関わらず、日曜にボランティアで床、壁の張替え、トイレのリフォームなどに取り掛かっていただき皆さんには感謝しかありません。あとで、お手伝いをしてくださった方々から「仕事を離れて秘密基地を作るみたいで楽しかったよ」とお聞きして、こちらまで嬉しくなりましたし、プロの職人技にあらためて尊敬の念を抱きました。

活動を振り返って

TIDA'S Houseでの交流会準備の様子

今年の5月で無事に1周年を迎えます。
「駄菓子やさん」のスペースの目的は、親が働いている子どもが多いなか、子どもの居場所作りでした。最初は6年生のたまり場のようでしたが、今では色々な子が来ます。子どもの様子を見ながら「ご飯を食べているかな」「苛められてないかな」と、いつも気にかけています。
まあ、小さなときから駄菓子屋のオバチャンになりたかった私が、一番楽しいかな(笑)。

昨今のコロナ騒動で、このハウスをもっと開いてほしいとの声もあがっています。また、「お茶べりハウス」の目的であった、地元の老若男女のコミュニケーションの場としての役目も軌道に乗ってきていると思います。手作りの美味しいケーキを持ち寄ったりして話が弾むのも、会員制でなく誰でも行けるからと言われています。

そしてずっと継続している、ママたちのイベント「SUN FESTA」に関しては、今年は残念ながら中止を決定し、来年リベンジします!この野川の地で18歳から過ごした私が、地元を活性化して少しでも地元への恩返しになればいいな、と思っています。

最後にメッセージを

TIDA'S Houseでの交流

「人生は1度」が自分の信念で、好きなことをやっているので今までの活動中に困ったことはありません。強いて言えば、ハウスの玄関が少し登ったところにあるので、高齢者からは「じゅんちゃん、上がりやすくしてよ」と言われています。あとは、雨が降ったときの玄関の雨漏りでしょうか(笑)。でも、もう資金が無いからいつになるやら・・・。

今後の活動としては、この1年間の皆の楽しそうな顔を見てきたら、特に何か増やしていこうという気は無く、このまま色々なことが継続できたらと思います。そしてこのハウスの存在自体をもっと広めたいですね。

亡くなった母の「囲いはあるものの広い牧場の戸を開け放つように、あなたを育てたつもりだ。信用をしているからまずは何でもやってごらん」という言葉がいつも私の活動の根底にあります。だから、もし何かに迷っている人がいたら「まずはやってごらん」と声をかけたいですね。

将来の大きな夢は、この活動を活かして調理師免許保持者の夫と沖縄でこだわりのペンションを開き、旅行者や地元の人たちに温かい場所を提供したいです。いつも自分の周りの人を元気にしたいと思っています!

お問い合わせ

携帯 090-4175-4634
メール tidas.hug@gmail.com

2020年3月26日取材 レポーター 町田香子

次回のエースはみやまえスモールビジネスネットワーク代表  佐藤貴房(たかふさ)さん

リノベーション中からお世話になっています!TIDA’s houseの看板兼壁画は目印になって評判です。これからも色々なコラボをしていきましょう!