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U50  第39回 米澤奈緒さん

若手応援コラムU-50(アンダー50)では、対談スタイルで
センターが注目する若手の市民活動家にインタビューをしていきます。
活動をはじめたきっかけや思い、現在夢中になっていることなどをお聞きして、
誰もが自分なりの活動をはじめたり、参加することができる、というエールになればと思います。

米澤奈緒さんプロフィール

米澤さん

「川崎区盛り上げ隊!」隊長/ハンドメイド作家
川崎区在住

「川崎区盛り上げ隊!」とは

子育て中のママたちが、手仕事の得意分野を生かしてまちで活動し、地域の活性化への貢献を目指している団体です。ママたちのパワーで地域を盛り上げます!

団体の発足と歩み

米澤さん

立ち上げのきっかけは、自分の出産と子育てです。我が子が育つ、この川崎区を良い街にしたいと思ったのです。大げさに言えば「子どもの故郷を世界に誇れるような街に!」でしょうか。
でも、結婚して移り住んだこの街に友人はゼロでした。自分に何ができるかと振り返ったとき、大学で服飾を学び、自分のスキルであるハンドメイド作品が役立つと思いつきました。まずは仲間が必要と、アンダー50の第37回目に登場している「NPO法人幸区盛り上げ隊」に所属しました。ここで色々な市民活動のノウハウを学び、団体立ち上げの勇気を貰いました。メンバーの人たちから応援していただいたのも大きいです。

ハンドメイドマルシェ

さっそく、経験したことを地元川崎区に持ち帰り、私の思いに賛同してくれた4人の幼稚園ママと2018年8月、「川崎区盛り上げ隊!」を結成。ハンドメイド作品販売の初イベントを開きました。
手探り状態のイベント開始から、人の輪が広がっていくと、色々なアイディアや協力者が出てきて、我が隊のイベント目白押しになりスケジュール的に忙しくなっていきました。まずは、偶数月に川崎区にある東田公園内の「コミュニティーハウスさくら」で、ママたちの交流の場としての子育て応援イベントを開きました。小物やアクセサリーのワークショップも同時に開くと人気でしたね。


ファーマーズマーケットに参加

奇数月には、「カワサキ手しごとマルシェ」と称して、総合川崎臨港病院の駐車場の一角をお借りし、屋外でもテーブルを出してできるワークショップを続けました。その他、偶数月の第3木曜にはJAセレサ出張販売会「ファーマーズマーケット」にも参加。去年の8月からは、「縁マルシェ」といって、山梨県の特産物や静岡県の干物など食品関係者ともタッグを組んで、お互い地元情報発信に務めています。これは、川崎ではなかなか手に入らない食材がゲットできると好評です。

コロナ禍に思うこと

手作り小物

残念ながら、2020年の2月から定例の「子育てサロン」は休止、「カワサキ手しごとマルシェ」は再開のメドがたっていません。隊長として、困難な壁にあたることも多く、いまだに判断の難しさに心が揺れることもあります。
しかし、基本的な「メンバーの安全が第一。本格的活動再スタートまでは無理をしない」という私のポリーシーはぶれていません。そして、このコロナ禍の状況にもかかわらず、我が隊の認知度を広め躍進した出来事が2件ありました。

手作りマスク

1つは、2020年4月から始まった「たのまちプロジェクト」です。感染予防のマスクが入手困難、商店街の人出も少なく街から活気が消えた時期に、私たちマスクの作り手8人が、川崎駅広域商店街連合会のサポートのもと、川崎銀座街の方々とプロジェクトを組みました。「手作りマスクでまちを元気に!」をコンセプトに、私たちの手作りマスクを各店舗に置いていただき、必要とされているものをお届けするとともに、街の活性化をはかりました。
これをきっかけに、私たちの活動を認めてくださった区民も多いと感じ、商店主さんたちとのご縁は本当にありがたかったですね。このご縁はいまや、商店街の一角をお借りして「銀座街マルシェ」などのイベント開催をすることに繋がりました。

キッズマルシェ

また、もう1つの躍進した出来事は、2021年5月に感染などを配慮して開いた、子どもが主役の初イベント「キッズマルシェ」です。準備期間は約1ヶ月、検品など親の確認以外は値付けやディスプレーの準備など、全て子どもに任せました。そして、当日を迎えると、「まさかここまで子どもたちができるとは!」と一番驚いたのが親たちでした。お客様との受け答え、お釣りのやり取りなど、感動ものでしたよ。まちづくりには、子どもが重要な担い手だと改めて気づきました。
この状況下、なかなか会えないメンバーたちですが、自主的に色々な企画を提案してくれることも多くなりました。今までのような隊長対メンバーの関係ではなく、メンバー全員が一丸となって共に頑張ろうとする意気込みに、新たなパワーを貰っています。

隊長としての想い

販売の様子

2018年8月、スタートを切ってから丸3年が経とうとしています。幼稚園ママ4人から始めたこの活動は、2019年の年間イベント数が約40件にのぼりました。同日開催が重なった日には私が3ケ所走り回ったこともありました(笑)。
現在は、メンバー数が41人と大所帯になりました。子育てママが中心ですが、私たちの活動を応援したいと、区外の人や男性もメンバーとなって参加しています。
ここまで、団体が大きくなれたのも、倉林智美隊長率いる「幸区盛り上げ隊」のおかげが大きいと感謝しています。倉林隊長を尊敬している私ですが、時々雰囲気が似ていると言われ、なんとなく嬉しいですね(笑)。

個人的な市民活動としては、街のごみ拾い運動、地元飲食店応援活動、地域情報のウェブメディアの発信などに携わっています。ここでの人との出会いも大きいですね。このご縁を大切にして、我が隊にどんどん還元させていただいています。
活動中に困ったことが勃発することもありますが、それ以上に嬉しいことが毎日あるのですよ。メンバーの「ありがとう!」「楽しい!」の一言は、私のやりがいに繋がっています。

これからのこと、将来の夢

隊のメンバーたち

立ち上げ当時は、川崎で影響力のある活動団体にしたいという大きな夢がありましたが、今は、活動が続けられる楽しさをしみじみ感じています。イベントを拡大することよりも、末永く歩んでいきたいですね。自分のワクワクする好奇心を活動の基本としてきましたから、これらからもこのワクワク感を大切に、迷ったら自分にとって好奇心が有るか無いかの原点に戻ろうと思っています。なんといっても好きなことは、続けられますから!

近い将来、メンバーの居場所となるカフェのような居場所を作れたらいいなと思っています。幸区盛り上げ隊の「幸盛ハウス」がお手本です。遠い将来には、キッズマルシェが証明してくれたように、我が子たちがこの活動を引き継いでくれたらなあと思っています(笑)。
7月24、25日の土日には、「縁マルシェ」をホテル縁道前で新しいコンテンツを加えて開催予定ですし、8月8日の日曜には、我が隊の「3周年記念イベント」を、絶賛企画中です。FBなどに掲載予定なので、ぜひとも遊びにきてくださいね!

お問い合わせ

sweetbullet.70@gmail.com

(2021年6月15日取材 レポーター 町田香子)

次回のエースは「姿勢教育の孝心会理事長」 「コミュニティーハウスさくら・館長」 溝井直孝さんです。

「姿勢教育の孝心会理事長」 「コミュニティーハウスさくら・館長」 溝井直孝さんへ一言

米澤さん

「川崎区盛り上げ隊!」の立ち上げ当初から大変お世話になっています。いつもありがとうございます。川崎をともに楽しく盛り上げてく仲間としてこれからも頑張っていきましょう。宜しくお願い致します。

バトンを受け継いで米澤奈緒さんへ一言

このたびは、バトンをありがとうございました!これからも一緒に川崎区のイベントを盛り上げていきましょう。

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業