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U50   第1回 太田 修嗣さん

アンダー50として、2018年から2024年3月まで、
50才未満の若手市民活動家へインタビューを重ねてきました。
「活動を始めたきっかけや思い」など、
62名それぞれの軌跡が
多くの方々へのエールになるよう願っています。

太田 修嗣 さんプロフィール

第1回 NPO法人「くるみー来未」(自閉症支援団体リーダー)
太田 修嗣(おおた しゅうじ)さん   川崎市幸区在住

団体名の由来とロゴマークの意味は

「明るい未来がきっと来る!」という思いから名付けました。「くるみ」のあとに「来(くる)未(み)」を付けたのは、「来る」を強調するためです。ロゴマークの太陽は「一人ひとりが笑顔で星(=夢)をつかめる社会へ」という願いを込めました。

活動のきっかけは

会社の仕事の関係でドイツに赴任中、息子が5歳の時に自閉症と診断されました。7歳のときに帰国し川崎での二人暮らしが始まりました。
当初は小学校で様々なトラブルが続き、親子とも困り果ててしまいました。そこで思いついたのが「親同士の連携」でした。親同士で仲良くなることで、子どもたちの日々の困りごとが少しでも減るかもしれないと考え、2010年3月に特別支援級に所属する子と親を中心に「おやこの会」を立ち上げました。活動を続けるうちに仲間づくりと居場所の大切さを実感するようになり、活動をさらに発展させていくため、2014年2月にNPO法人くるみー来未を立ち上げました。

現在 どんな活動を

最近力を入れているのは、高校生スタッフと一緒に企画するアウトドアイベントです。彼らも企画に関わることで当事者意識が高まり、ただ楽しむだけでなく他の人のために動ける場面が増えているのを感じます。

活動に関わる人たちについて

くるみの正会員数は16人で、保護者と教員が中心です。みなさん本業をお持ちか子育て中のため、「できる人が、できるときに、できるだけ」というコンセプトで活動しています。
イベントは20人くらいの規模で行うことが多く、子ども、保護者さん、ボランティアさん(学生、シニア)など幅広い年齢層の方が集う場となっています。イベントのコンセプトは「ゆるく、たのしく」と「みんなで作り上げる」。来てもらった人に居心地の良さを感じてもらうとともに、自発的に参加してもらえるようなイベントを目指しています。

今後の活動は

これまでの親子向けイベントに加えて、子どもたちがやりたいことを実現する場として「くるみ部」を立ち上げました。現在メンバーで「お花見イベント」の企画を練っているところです。
5月以降は「くるみ塾(スタッフ研修会)」を、かわさき市民活動センターの会議室で行います。大人も子どももみんなで学び合うような場にしていきたいと思います。

今 振り返って思うこと

会社員として働きながら、自閉症の息子と二人三脚で生活し、さらにくるみの活動を4年間続けることができたのは、支えて下さった多くの方々、そして誰より息子の存在があったからです。
世間の常識に囚われない息子の生き方に、私は何度も価値観を揺さぶられ、自分の在り方の見直しを迫られました。その意味で息子は、私の人生に豊かな彩りをもたらしてくれた「先生」であり、大切な「仲間」です。
これまでお世話になって来た方々へのご恩返しのためにも、できる範囲で息子とともに活動に取り組み、社会に還元していきます。

お問い合わせ

くるみー来未のホームページ/問い合わせ先 団体ホームページ: http://kuruminaoto.org/
E-Mail kurumi.no.ouchi1970@gmail.com(どうぞお気軽にお問い合わせください)

次回のエースは(第2回は掲載終了)です。

(第2回は掲載終了)へ一言

第1回取材執筆:平成30年3月10日取材 レポーター 町田香子

第2回の掲載は終了しました。第3回へと続いてお読みください。
※第2回掲載に協力くださいました皆様に御礼申し上げます。
かわさき市民活動センター(2023年12月)

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市民活動推進事業