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【2025年5月22日掲載】1つぶの種まき 性教育はじめの一歩

講座「子どもたちに『今』伝えておきたい心と体のこと」が、川崎市多摩区の枡形(ますがた)子ども文化センターで開かれた。開催したのは市民団体「1つぶの種まき」。異性や自分の体に興味を持ち始める5歳から10歳までの子どもと保護者を対象に、講座などを開催している。合言葉は「性教育 はじめの一歩を一緒に」。代表は武市梨絵さん(43)=写真右=が務める。

この日、40代の父親は妻に誘われ、「自分は親に相談できなかったから娘とは向き合いたい」との思いから、1歳と4歳になる娘2人と一緒に足を運んだ。「親子のスキンシップでも同意は必要で、今すぐできることを具体的に学べた。早速トイレで『お尻を拭いてもいいかな』と、優しく声をかけたい」と話した。

メンバーは「初潮を迎えるわが子に、いろいろと伝えたいけれど自信がない」など、ママ友からの不安の声を耳にしていた。性の悩みは話題にしづらいからこそ、大人同士が学び、語り合い、相談もできる場が必要と考え、同じ思いを持つ教員らの仲間6人と2024年から活動している。

「『子どもたちが自分と相手の心と体を大切にできる』社会を目指し、性の知識の一粒一粒が必要な人に届くようにと種まきをコツコツと続けていきたい」とメンバーは抱負を語る。オンライン交流会「ハグはぐ広場」を6月6日の夜9時30分から開催予定。詳細は団体HP(https://1tubutanemaki.wixsite.com/mysite)で。 

(2025年5月22日神奈川新聞掲載 市民記者 鹿野 薫)

 

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