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【9月14日神奈川新聞掲載】おとなの鍵盤ハーモニカ 息活音(いきいきね) 音楽で楽しく健康に
60~80代のメンバーが、楽器を手に有馬・野川生涯教育支援施設「アリーノ」(川崎市宮前区)に集まってくる。ストレッチや呼吸のトレーニングの後、「世界に一つだけの花」の練習が始まった=写真。
「おとなの鍵盤ハーモニカ息活音(いきいきね)」は、代表の北出(きたで)聡美さんが2012年に立ち上げた団体だ。音楽教室を開いている北出さんは、生涯学習音楽指導員の資格を取得、楽器演奏の楽しさを地域で広めている。
鍵盤ハーモニカは息を吹き込みながら、ピアノのように鍵盤を押して音を出す楽器だ。子や孫が学校で使った楽器を利用することができる上、呼吸のほか、舌や指、脳を使うため、健康作りにも役立つ。
楽譜が読めない人には音符や指の番号を教え、メンバーの技量に合わせたアレンジで練習を繰り返すなど工夫も凝らしている。70代の女性は「健康にいいし、合奏も仲間と話すのも楽しい」と話す。
市民フェスタなど市内の催しに積極的に参加し、演奏を披露している。現在メンバーは23人。東京都の世田谷区にも拠点があり、4月からは高津区の「てくのかわさき」でも活動を開始し、輪を広げている。
「世代を超えて、多くの人と一緒に演奏することが目標」と北出さんは夢を語る。
問い合わせは、北出さん☎090(6309)5212。
(2023年9月14日 神奈川新聞掲載 市民記者・伊木成子)