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【報告】明日からでも実践できる!「団体の活動をひろげるコツ」

2016年11月26日(土)午後1時半~4時半開催
会場:川崎市総合福祉センター (エポックなかはら) 5階 会議室
参加者:10人
組織を運営するうえで悩みや課題はつきものです。そんな時、他の団体さんはどうしているのかな?と思うこともあります。
セミナー参加者のみなさんにご協力を頂いているアンケートでも
「ほかの団体さんはどうしているのか知りたい」
「グループワークなどでもっと他の参加者と話したい」
というコメントが寄せられたりします。
このセミナーは「団体の活動をひろげるコツ」というテーマで、参加者のみなさんと同じ目線で活動をされている2つの団体の活動事例を聞き、発表団体と参加者が一緒になって、このテーマや現在感じている課題について、お互いに意見や情報交換をしながら交流して、明日からの活動のヒントを発見して頂きたく企画しました。
【活動事例発表団体紹介】
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1)みどりなくらし
次世代を担う子どもたちに、みどりあふれるあたたかい地域社会を残すため、子育て世代を中心に地域の人たちを繋げ、食べることとつくること、環境やエネルギー、平和のことなどを考えるきっかけを提供したい。
今のくらしからかけ離れず、楽しい活動を通して、無理はせず身の丈に合わせ、半歩だけでも踏み出すことができればいいと考えています。
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2)NPO法人川崎介護福祉士会
川崎介護福祉士会は「ささえあい」をテーマに掲げ、高齢者や障がいを持つ方、その他、日常生活で手助けを必要とする方々が、自分らしく安心して暮らせることを目的に、人材育成のための研修やボランティア活動をしています。


団体事例発表は、みどりなくらしさんの発表から始まりました。みどりなくらしさんは、会員3人と非常にコンパクトな団体ですが「身の丈で半歩先へ」を活動理念に、設立からわずか1年足らずで川崎市内のさまざまな主体と連携して地域の課題解決に取り組んでいます。
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代表の堀由夏さんは、生活協同組合で11年間理事を務めた後、この団体を立ち上げました。活動内容は、「子育て広場」「コミュニティカフェ」「講座」の3本柱を中心にしています。今年度だけでも、かわさき野菜を沢山食べる企画イベントの主催開催、川崎市民公益活動助成金事業であるダブルケアの取り組み、かわさき子どもの権利の日事業では、映画「うまれる」上映会など、川崎市内で精力的に活動を拡げています。
その秘訣は、自らの足で他団体が主催するイベントに積極的に参加し、時には企画段階から入り、ネットワークづくりに力をいれる日々の地道な努力にあります。そうやって他の主体と連携していくことが、団体人数が少ないのにも関わらず、様々なイベントの開催を可能にしています。
今後はコミュニティスペースを活動拠点として、地域の居場所づくりにも注力しながら一緒に活動する仲間を増やしたいとの意向でした。
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NPO法人川崎介護福祉士会は、1996年にホームヘルパー研修を通じて知り合った人たちが「手助けを必要とする人にとって安心して暮らせる地域」を目指して団体を設立。2006年には、介護に関する有資格者だけではなく、一般の人でも会にかかわれるようにと会をNPO法人化しました。
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現在会員数は113人。川崎市内7区それぞれに会員がおり、自分の住む地域の学校、企業、銀行、町内会などの要請を受け、小学校における総合学習の車いす体験講座などのボランティア行うほか、介護や介護技術に関する介護電話相談を受けるなどの事業を行っています。
また、介護技術向上と人材育成のために毎年5回ほど生涯研修講座を開催しており、誰でも参加できるよう無料で実施しています。
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特定非営利活動法人 川崎介護福祉士会-15.jpg
会の理念は団体ロゴマークに反映されており、市内どの区にも会員がいることでお互いに助け合ながら、会の中でネットワーク構築し活動を拡げています。NPOの運営については、会費のほか、自主事業で得た資金を運営費にあてるなどの形で運用の努力をしており、市内全域に会員を増やしたことが、現在の活動に繋がっています。
その後に続いたグループワークでは、事例発表をしていただいた2つの団体さんのメンバーにも参加して頂いて3つのグループに分かれ、「活動をひろげるコツ」について、それぞれの悩みや解決策について話し合い発表をして頂きました。
どのグループでも「結局はひとのつながりが一番大切」という意見があげられました。
さらに、2つの団体事例から参加者の皆さんが得られた活動をひろげるコツは、
★活動人数や経験年数ではなく、日頃から地域にでて人脈のネットワークひろげることが活動を知ってもらう機会につながり、様々な年代が参加するイベントを成功させる秘訣となる。
★活動ミッションが明確なことで市内全域に会員ネットワークがひろがり、会のなかでの人脈を生かして地域課題の解決の一助となることができている。
というものでした。
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また、参加者がアットホームな人数であったため、グループワークでは団体同士の交流も自発的に行なわれ、高齢者向けイベントを開催している団体で、音楽合奏を行っている団体が発表する話し合いがされるなど積極的な場面もみられ、このセミナーに参加したことが活動をひろげる機会にも繋がりました。
最後には、参加者全員に一言ずつ感想や意見を述べて頂き、それぞれの想いが伝わったセミナーとなりました。
【参加者アンケートから】
「『色々な所に顔を出す』が結論、これに満足。このセミナーも『出れば何かある』」
「団体の悩み(課題)、良い点、事業継続拡大のコツ等の話を聞くことができて有意義でした」
「積極的に交流をもっていくことが大切だと思いました」
「スキな事、出来る事で実施していく事。参加することだと思う。
(出かけること、出合う、何かが出来る) それが輪づくりの基本だと思った」
「他の団体の取り組みや活動を学ぶ中で自分の活動をふり返ることができてよかったと思います」
「少人数ながら多様な人との出会いがあった」
「居場所の確保の大切さ」

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