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視覚障害者のためのパソコンクラブKPC~共に耳傾け音を聴く

パソコン操作学習会に参加する視覚障害をもつ人たちの写真
「視覚障害者に、もっとうまく伝わるパソコン操作の教え方があるのでは」。それが、この会を立ちあげた原点である。
会のリーダー小田恵さんは9年前、パソコン操作を勉強中の複数の視覚障害者と出会い、パソコンが音声ソフトにより操作が可能であることを知った。パソコンに音声ソフトを入れればマウスを使わずに済み、画面を見なくてもキーボード操作だけで情報が得られた。その新しい世界を知った驚きは大きかったが、その一方で、フリーズしたパソコンの前で困っている視覚障害者の人たちがいる事実も目の当たりにした。
弱視の自分に、個人的に教えてほしいという声が何人かからかかった時、指導法をネットで調べ自分なりに工夫した。単にキーの位置を上から押さえて教えるのではなく、隣に座り音声をペアで聴きながら自分で操作することを基本とした。1人で情報を聴けるようになるために、失敗を恐れないでと励まし続ける。現在、武蔵中原駅近くの総合福祉センターで学習会を開く。利用者は5人、サポーター5人で50代中心で活動している。
教える方も教えられる方も真剣勝負である。まずは音声をゲーム感覚で一緒に学ぶ仲間を募集中である。連絡はメールアドレスkpc.kawasaki@gmail.com
(2013年5月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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