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森もりクラブ~人も森も育つ未来への財産
「やっと5年。でももう5年。人も森もともに育った」と自らを紹介するクラブが、今年も3月にくじらの森で「森もりフェスタ」を開催した。この里山で切り出した木や竹を使って、シイタケの菌打ち=写真=や竹ぼうき作り、地図を見ながらクイズに答えるなど、遊んで森を体感した。
「山を残せと言うことは簡単だが、お母さん達は『管理するから何とかして』と相談に来た」と就任2年の海野芳彦代表(62)は語る。やがて麻生区の住宅予定地を「向原の里特別緑地保全地区」にする力となり、市から管理委託を受けた。
塀に穴を開けゴルフ場への通り道をタヌキにプレゼントし、「土壌菌が必要なためこの土地でしか生育できません」と掲示し希少植物を盗掘から守る。金程小児童の協力で腐葉土を嫌う赤松林の下草刈りをする。地域ならではの人も生き物も元気になれる森づくりをしている。
「未来の人々の共有財産となるべく、緑地の保全・再生と緑のネットワークづくりを目指しています」(森もり憲章から抜粋)
(2009年5月16日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)