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びーんずネット~子の悩み気づく場所

団体のチラシを手に笑顔の男女の写真

「びーんずネット」〈金子あかね代表(48)(=写真左)〉は不登校や発達障害の子どもとの関係に悩む親が学び、気づき合うセミナーを開いている。毎回、テーマに関するゲストを招き、15人程の少人数で思いを話し聴き合う。

悩みや状況はさまざまだ。発達障害の特性をからかわれた不登校の子どもと向き合い悩む親。自分の状況を認めてほしいのに「どうして学校へ行けないのだ」と親から問われる子ども。解決の手がかりを求めて一人、手探りで苦しんでいる親もいる。「そんなときに寄り添ってくれる人がいれば心強いはず」と金子さんは話す。

セミナーの後、参加者は子どもとの向き合い方が変わるという。今年開いた「ひとり一人に合った学び方を考える」がテーマの参加者からは「子どもの自立を妨げる親の期待や心配を手放そうと思った」「再登校を考え、悩んでいる自分の子どもを見守りたい」「引きこもったご本人の心情を聞いた。わが子の気持ちを聴き直そうと思う」などの反応があった。

セミナーで話すことはその場限り。人の発言を否定しない約束だ。だから「いろいろ話を聞いていただけた」「温かい雰囲気でした」との声も聞こえる。

金子さんは「気持ちが楽になって親も幸せであってほしい。そうであれば子どもの話に耳を傾けられます。仲間がいてこれまでの視点や価値観が広がる。そんな学びや気づきの場を共有したい」と話している。

(2018年11月17日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

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