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NPO法人川崎市民石けんプラント~広がる資源循環の輪

男女4人がプラントで製造されたリサイクル石けんを軽量し袋詰め作業をしている様子

1989年、「合成洗剤を石(せっ)けんに」の環境運動から設立に至った「川崎市民石けんプラント」(川崎市川崎区)は今年30周年を迎える。

70年代後半、琵琶湖で発生した赤潮問題に端を発し、80年代に合成洗剤追放運動は全国へ広まった。多摩川に合成洗剤の泡が飛散し社会問題化していた川崎市では、学校や家庭から出る廃食油を資源として石けんを作る工場設立運動に発展。市民6千人が千円ずつ出資、行政の協力も得て同プラントを設立した。

プラントで製造されるリサイクル石けん「きなりっこ」は、市立小学校の8割で食器洗浄に使われ、資源循環の輪を作る。2018年、県指定「かながわリサイクル製品」にも認定された。理事長の清水真理子さん(56)(=写真右手前)は「石けんは自然界で分解され環境負荷が少ない。環境に優しい石けんを使ってほしい」と言う。

障害者とともに働くという設立当初からの理念は、「地域活動支援センターサボン草」の運営に引き継がれ、協働で石けん製造が行われている。

 11年に新たな事業として、廃食油からBDF(バイオディーゼル燃料)製造に取り組み、軌道に乗せた。運搬車両の燃料に使用しているが、さらに需要の拡大と油質の向上を目指す。「活動を川崎から広く発信したい」と清水さん。詳細は同団体ホームページ(「きなりっこ」で検索)。

(2019年1月19日 神奈川新聞掲載 市民記者・横山知恵子)