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ここにわ~若者が交流できる場

子どもを抱きかかえた女性に料理の盛りつけを手伝うメンバーの様子の写真

バブル崩壊以降、未就労、引きこもりなどの「生きづらさ」を抱える若者が増えている。彼らがさまざまな年代の人と気楽に交流できるような居場所をつくろうと、2016年に「ここにわ」(渡辺幹一朗代表)のメンバー6人で「若者カフェbyここにわ」を立ち上げた。

会場はコミュニティーカフェ「メサグランデ」(川崎市中原区)。毎月第4土曜日午後1~4時まで開かれている。大きなテーブルが三つ。できたての料理を各自で盛りつけ、好きな所に座り食事を楽しむ。お茶だけではなく軽食付きで交流できる場だ。参加費は200円。

20~70代と幅広い年代が集い、毎回顔を出す人も多い。時には調理作業に加わったり、片づけを手伝ったりもする。カフェの進行役は、竹迫(たかば)和代さん(49)。穏やかな声と優しい目配りで、自己紹介などの声掛けをする。場が和み、初めて来た人もいつの間にか会話に加わっている。

設立時から参加している70代女性は「息子は20年間引きこもりでした。ここでの話がきっかけになり、就労支援につながりました」と明るく話す。メンバーの小柳俊子さん(66)(=写真左)は「若者がさまざまな世代の人とゆるく交流できる場、安心していられる場、時にはぽろりと悩みを話せるような場を目指しています」と語る。連絡先は電子メールkokoniwa@be.wakwak.com。

(2019年3月16日 神奈川新聞掲載 市民記者・安達朝子)

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