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Physical Factory +~身体を理解し整える

輪になって座る子供たちの中心で男性が背負い投げの指導をしている様子

「背負い投げの時、踏ん張れません」。子どもたちの柔道の悩みを聞き出すのは理学療法士で「Physical Factory +(フィジカルファクトリープラス)」代表の新田智裕さん(34)。

 「はやの柔道クラブ」(川崎市麻生区)に招かれ、小中学生15人に三十数種類のトレーニングを約2時間かけて次々と指導。遊びの要素を取り入れた運動は、身体の機能と構造の成長を促す工夫がされている。参加者は終了時には、下半身のバランスが向上し技のこつをつかんだ。

 新田さんは病院で患者のリハビリテーションに従事しながら、川崎市内で健康講座や学校の部活動での実践指導を展開。専門知識を活かし、自分でけがを予防し運動能力を最大限に発揮できるように教えてきた。

 2017年6月には看護師や管理栄養士も加えたメンバー5名で同団体を設立し、市内で活動を開始した。月3回程度、保育士や介護スタッフを対象に腰痛予防や姿勢改善セミナーなども手掛ける。運動だけでなく栄養の大切さも取り上げ、日本人のタンパク質摂取量が低下していることへの警鐘や時間をかけてよくかむことなども伝える。

「身体をケアする知識が広まれば、理学療法士への理解も深まると思います。」と新田さんは今後の展望を語る。連絡先はpt.nitta@yahoo.co.jp

(2019年6月1日 神奈川新聞掲載 市民記者・諸富滋)

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