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ピアグループKIBI~当事者で悩みを共有

テーブルにつき笑顔でインタビューに応じる女性の写真

「貧困は人権が侵害された状態。貧困に陥りやすい立場の女性たちがいることを知ってほしい」と話すのは、「ピアグループKIBI」代表で川崎市多摩区在住の茂木直子さん(46)(=写真)。

社会情勢の悪化により非正規職が増え、単身女性には行政からの支援も届きにくいため、男性優位の社会構造下では経済的にもより貧困な状態に陥りやすい。同グループはパートやアルバイト、派遣社員などの非正規職で働く単身女性の当事者団体だ。

2018年7月に設立され会員数は現在5人ほど。きっかけは15年に横浜市などが実施した非正規職・単身女性の調査に茂木さんが協力したことだ。自身も当事者であるこの問題に取り組むことになり、社会に知らせる役割を担いたいとグループを立ち上げた。

主な活動は毎月行う当事者同士の交流の場「KIBIカフェ」と年1度の料理イベント。カフェではテーマを決めず言いたいことを話す。親の介護や自身の健康、結婚、仕事の悩みなど多岐にわたる。悩みは深く重いが、「帰るときの『聞いてもらってありがとう』の言葉がうれしい。自分は一人ではなく、同じ境遇の人がいると分かれば、気持ちが楽になり張りが出る」と茂木さん。

27日には高津区の川崎市男女共同参画センター(すくらむ21)で「ルポ貧困女子」著者、飯島裕子さんの講演会を開く。問い合わせ先は、茂木さん 電話090(3682)4836。

(2019年10月19日 神奈川新聞掲載 市民記者・島田悦子)