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大家族ふるさと食堂 食でつなぐ地域の輪

子ども食堂「大家族ふるさと食堂」代表の黒江乃理子さん

川崎市幸区のベトナム料理の店「味庵美味1・2・3(アジアンビミ モッ・ハイ・バ)」は毎月最終火曜日の夜、子ども食堂「大家族ふるさと食堂」に変わる。

夕方、近隣の団体や商店が寄付した食材が届く。店主で食堂代表でもある黒江乃理子さん(64)=写真=が中心になり、協力ボランティアとその日のメニューを決める。

ダンス教室も営む黒江さんと、生徒の一人だった小林真樹さん(45)が「子ども食堂をやりたい」と意見投合。地域で子どもの支援に携わる五十嵐努さん(70)も加わり、2017年6月に立ち上げた。18~72歳の約25人が協力ボランティアに登録している。

高校生までは無料、大人は500円で利用できる。おかずが大皿に盛られ、お代わりも自由。皆で食べる大家族の晩ご飯が始まる。定番は前日から仕込んだ五十嵐さん特製の煮卵。親子連れが多く、時に利用者は60人にもなる。

新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校になった際は、弁当に切り替えた。3月は毎日無料で食の支援を続けた。「何よりも子どもたちの元気な笑顔が励みになった」とメンバー。黒江さんは「いつまで続くのか先の見えないコロナ渦を、どう乗り切るのか、思案の毎日です」と語る。連絡先は黒江さん☎044(222)3582。

(2020年8月8日 神奈川新聞掲載 市民記者・島村艶子)

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