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ホッとスペース・和 母親を支える居場所

ホッとスペース和の夕食後風景

「ホッとスペース・和」は、川崎市宮前区菅生地区にある2カ所の自治会館(稗原団地・蔵敷)で、それぞれ月1回、誰でも来られる「ごはん付きの居場所」を開いている。

代表の山田千鶴さん(61)も同地区に居住。子どもたちのための施設で長年地域に関わってきた。

核家族化が進み、母親たちは仕事に家事、育児とせわしなく動いている。そうした姿を見てきた山田さんは「お母さんを支えなくては。ホッとできる居場所を作ろう」と、同じ思いを抱く4人で2021年に団体を設立。8月から活動を開始した。

開館は午後3時。子どもたちは会館2階や隣接する公園で思い思いに遊ぶ。午後5時、食事ができあがると「ごはんだよー」と声をかけ、みんなで一緒に夕食をとる。40食限定だが、予約不要で子どもは無料(大人は200円)だ。野菜は地元の農家や市民団体が提供してくれる。

仕事を終え、子どもを迎えに来た親同士のおしゃべりも始まる。「学校のことなど顔を見ながら話せてホッとする」と笑顔だ。夕食後は親子一緒にカードゲームなどを楽しんでいる=写真。

山田さんは「大人の安心は子どもの安全につながる。相手の話に共感しながら丁寧に聴くことを大切に、活動を続けたい」と話す。

問い合わせはメール(chizuruyamada86936@gmail.com)で。

(2022年8月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)

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