文字サイズ 背景色

ホームU-50> 第42回 永井和美さん

U50   第42回 永井和美さん

アンダー50として、2018年から2024年3月まで、
50才未満の若手市民活動家へインタビューを重ねてきました。
「活動を始めたきっかけや思い」など、
62名それぞれの軌跡が
多くの方々へのエールになるよう願っています。

永井 和美 さんプロフィール

第42回 永井 和美さん
Link mama(リンクママ)代表
タグラグビーチーム 新百合ヶ丘レックス コーチ
フラワーデザイナー
麻生区在住

「Link mama(リンクママ)」を立ち上げたきっかけは

ママが子育てと自分たちの時間を楽しみ、地域で互いに助け合いながら心と暮らしを豊かにしていくため立ち上げた団体が「Link mama(リンクママ)」です。立ち上げの大きなきっかけは、私の出産、子育てでの経験でした。

はじめての妊娠出産を経て、ママ友もいなかったせいか育児についての不安や孤独を吐き出せず、産後うつに陥りました。そんなとき、理解ある夫や親に子どもを預けて、近所でフラワースクールを開いたところ、うつ症状が嘘のように解消したのです。子どもと二人きりになる時間の苦しさは消え、「子が愛おしい」という気持ちが再び湧き上がってきました。この経験からママも自分の気持ちや自分自身の時間を大切にすることが必要と感じ、子連れ参加型のワークショップを開催したところ、多数の親子が参加してくれました。

ワークショップでは、ママがレッスンに集中できるようベビーシッターを常駐させたり、大泣きしている赤ちゃんがいれば手が空いている参加者もシッターと一緒になってあやしたりと自然とみんなで協力し合いましました。その光景に、改めて保育付きワークショップの必要性を感じ、「育児も、自分磨きも楽しむ場」を作りたいと仲間集めの声かけをすると、あっというまに10人が賛同し、2018年に「Link mama(リンクママ)」がスタートしたのです。

自分たちだからこそ提供できる特別な体験

ワークショップ開催場所を確保するために奔走しました。子連れなので広いスペースが必要と考え、飛び込みで住宅展示場に話しを持ち込みました。たまたまエリアマネージャーがいらっしゃって、すんなり了承を貰えたときは嬉しかったですね。その他、麻生区内の2ヶ所の地域子育て支援センター、交流施設、カフェなどクチコミや紹介で場所の確保をしていくことができました。

2018年から今年の6月までに、計26回のワークショップを開きました。特に人気があるのは、子どもの名前入り歯固めやおもちゃなどを制作するワークショップです。子どものために心を込めて作った世界にひとつだけの作品に、ママたちも実に嬉しそうでした。あとは、講師が簡易ベッドを持参し開催する「ボディマッサージ体験」も評判で、「この10分間が至福のとき」とばかりにママたちも夢心地でしたよ(笑)。

その他、「子ども服交換会」も工夫しています。ここでは、子どもがピアノの発表会で着たような一押しの思い出の服を1~2着持参するのです。それを他の子に着てほしいママと、自分の子どもに着せたいママが互いに交流し、服だけでなく思い出も引き継いでいくのです。
活動ごとに「とにかくケガをしない、させない」を第一に細心の注意を払ったり、ワークショップや四季折々の行事開催を周到に準備したりと苦労がありますが、親子の楽しそうな顔を見れば頑張ってしまいますね。

リーダーとしての想い~コロナ禍に遭遇しても~

コロナ禍であっても常に自分たちは何ができるかを考え行動し、いち早くオンライン講座を始めました。離乳食講座、産後ヨガ、ベビーマッサージなど今までに計8回実施し、去年の10月には、「乳幼児液体ミルクなどの防災備蓄」に関しての動画発信もしました。YouTubeやインスタグラムなどのSNSでの情報発信にも力を入れています。今や、20代30代のママたちの参加者の半数が、私たちのインスタグラムからの申し込みです。若いママたちの情報の受信力と発信力は凄いものがありますね。

オフラインの活動も各所施設やメンバーと協力、工夫し、感染対策を徹底しながら継続しています。一昨年は、「自分もワークショップをやってみたい!」というママが増え、シッターの人数が足りなく困ったときもありましたが、講師チームはもちろん、手の空いているママたち総動員で切り抜けられました。また、子育てが終わったママたちの参加が1割ほどありますが、慣れた手つきで赤ちゃんをあやしてくださる姿は本当にありがたく、貴重な存在です。発足以来、引越し以外では辞めないメンバーが私の宝ですね。
コロナ渦であっても活動が途切れずに続いているのも多方面での協力体制や繋がりがあるからだと実感しています。

最後にメッセージ

実は、Link mama(リンクママ)の活動や、フラワーデザイナーの仕事の他に「タグラグビー(注1)チーム新百合ヶ丘レックス」の50人を束ねるコーチのボランティアもしています。我がチームは、小学生の部で神奈川県第2位の実績があります。朝練は、子どもたちだけにやらせるのではなく、私たち親もグランドに出て走るのです。コーチとしての役割は「1人では運営活動はできない!」を実感し、自分勝手に行動せずに、人に頼ることの大切さを知れたことはLink mama(リンクママ)の活動にも通じるところがあります。
(注1)タグラグビー・・・腰に付けたタオルを取ることをトライとした、非接触のラグビー

今後は、自然が残る麻生区内の森で、親子参加のアートイベントを計画中です。自分のスキルを活かして一緒に何かやってみたい方は、ぜひともご連絡ください。イベント参加や会員も募集中です!新しい方々の参加をお待ちしています!
.

<お知らせ>
◎ママと赤ちゃんのピラティス
日時:10月28日(木)10:30〜11:15
場所:オンライン(詳細は、HPをご確認ください)

◎保育付きワークショップ(内容は、お楽しみ♪)
日時:12月13日(月)

場所:しんゆり交流空間 リリオス(詳細は、Facebookをご確認ください)

お気軽に遊びにいらしてください!

お問い合わせ

<問い合わせ>
【HP】
https://link-mama.jimdosite.com/
【e-mail】
linkmama2018@yahoo.co.jp
【Facebook】
https://www.facebook.com/linkmama2018
【Instagram】
https://www.instagram.com/linkmama2018/


2021年9月24日取材 レポーター 町田香子

次回のエースは内田 千恵さん(「発達障害×空間ラボ」オンラインの会」代表)です。

内田 千恵さん(「発達障害×空間ラボ」オンラインの会」代表)へ一言

ママ友の内田さんは、現在オンラインの活動中で大忙し!同じ困りごとをシェアする方がどんどん繋がったら良いなと思います!

バトンを受け継いで 永井 和美 さんへ一言

「Link mama(リンクママ)」代表 永井和美さんへの一言
いつもパワフルで活躍中の和美さん、これからも子育てママのために活動を一緒に広めていきましょう!

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業