文字サイズ 背景色

ホームU-50> 第46回 羽賀優希さん

U50   第46回 羽賀優希さん

アンダー50として、2018年から2024年3月まで、
50才未満の若手市民活動家へインタビューを重ねてきました。
「活動を始めたきっかけや思い」など、
62名それぞれの軌跡が
多くの方々へのエールになるよう願っています。

羽賀優希 さんプロフィール

羽賀さんのプロフィール写真

「川崎ワカモノLab」共同代表
多摩区在住

「川崎ワカモノLab」とは!

川崎ワカモノLabのロゴ

川崎市内の地域と若者を繋ぐきっかけを作る団体です。「川崎の若者による、若者のための活動を行う!」を団体方針にしています。
実際に地域で活動してきた私たちだからこそ感じた、川崎というまちの面白さを他の若者にも知ってほしいという想いで設立しました。というのも川崎市は交通のアクセスの便利さから市外に通学する学生がとても多いのです。川崎に住む若者に街への愛着を持ってもらい、地域の大人や同世代の仲間と繋がり、家でも学校でもないコミュニティーとしての居場所を一緒に作りたいと思いました。
団体のロゴマークは、メンバーと考えた上で、私がデザインを作成しました。海から陸に繋がる川崎の川をイメージした背景に、1つの居場所に縛られず、自由に活動していくヤドカリの姿が「川崎ワカモノLab」の活動に通じています。

力を入れているのは、SNSの情報発信や地域と若者を繋ぐ場の提供

こすぎの大学での写真

団体設立のメンバー4人は「高校生が主役になれる街」をコンセプトに、川崎市の「川崎ワカモノ未来PROJECT」(運営:NPO法人カタリバ)に参加したときに出会いました。ここで学んだことは大きかったですね。プロジェクトに参加するだけでなく、プロジェクトの運営にも携わらせてもらいました。
私は、高校生の時に川崎市内へ引っ越してきたのですが、このような学校外のイベントに参加して初めて自分が住んでいる川崎という街に興味や愛着を持つようになりました。何より地域教育やまちづくりが楽しいなと感じることが出来たので、活動を続けていきたいと思いました。
団体の活動内容は、川崎の若者に向けたSNSの情報発信や地域と若者を繋ぐ場の提供などです。SNSの情報発信では市民活動の具体的な実例を若い世代にも共有するため、年齢層関係なく私たちが「いいな、すごいな」と感じた方へ、インタビューした内容を発信しています。
また、去年末にはいつもお世話になっている武蔵新城の「新城WORK」のパサールベースを借りて「まちの自習室」を開校し、勉強したり話しをしたり、学生たちが気軽に立ち寄れる居場所作りをしました。

最近では、中原区のある市立高校で探究学習の手伝いもしています。高校生の疑問や興味がある事柄をテーマに、私たちが仮説の立て方や検証の仕方などを教えて、問題解決まで導いていきます。彼らと一緒の授業は楽しいし私たちも勉強になります。たとえば、「植物にどんな音楽を聞かせると成長が早いか」や「どんな睡眠の取り方が健康的か」などなど、彼らの目線は独創的で新鮮です。やはり、親や先生よりも近い世代の私たちにしかできない教え方や寄り添い方があるのかもしれません。

この4月で1周年!

こすぎの大学での写真2

2021年4月に「川崎ワカモノLab」を設立してから、ちょうど1周年を迎えました。略称「かわラボ」も浸透してきたかなと思いますが、どれだけ地域と若者の架け橋になれていたかと振り返ると、まだまだ自信はありません。でも、優しい地域の方々が応援してくださったことは確かです。右も左もわからない団体設立時も、基本のノウハウから教えていただき「なんて、川崎は優しい人が多いのか」と思ったほどでした。応援してくださった方々に「応援してよかった!」と思ってもらえるよう、団体として焦らず一歩一歩進んでいきたいです。
それぞれ大学生なので学業も優先しつつ、やりたいことをできる範囲でやっていこうと一丸となっています。

私の市民活動とその原点

ごえんカフェでの写真

大学では夏祭りの七夕祭実行委員をやったり(残念ながらコロナ禍で1年生の時しかリアル開催できませんでしたが)、団体イベントの渉外や広報を担当し、SNSを活用した情報発信を中心にしたりしています。その他、茨城県ひたちなか市の「みなとメディアミュージアム」で地域活性化アートプロジェクトを運営する団体にも参加しています。

これらの自分の活動の原点は、中学時代に父の仕事の関係で過ごしたインドの生活体験が大きいです。インドでは、人にも自分にも寛容で(笑)、それぞれの街や人々にとても個性があり、前向きで楽しく生きるということに重きを置いていると感じました。活動の中でも自分で楽しいと思うことをずっと続けていきたいし、仲間が楽しいと感じることも大切にしていきたいです。
大学では、日常生活における風景や景色の中で、「色」がどのような効果をもたらしているのかを研究しています。今後は、この研究や市民活動の経験を活かし、素晴らしい日本の地域の特色を際立たせられるような景観作りに役立てたいです。「街の色」を、突き詰め、表現していけたらいいなと考えています。

同世代の若者へメッセージ

羽賀さんの写真

市民活動を通して自身が変わったことは、仲間と活動するのってめちゃくちゃ楽しい!と思うようになったことです。今までは、どちらかというとやりたいことは自分で黙々と進めていくことが多かったのですが、活動を通して、仲間がいた方が相乗効果で力を発揮できるし、何よりも心強いと感じるようになりました。
これから何か活動を始めたい若い世代の方は、いつでもヤドカリのように自由に動いて欲しいです。やはりここでも私のインドの思想が生きているのかな(笑)。団体活動以外では、カメラや散歩が好きなのでお気に入りのカメラで気の向くまま写真を撮ったり、お気に入りの藤子・F・不二雄ミュージアムでアルバイトをしたりしていました。自分の感じる好きを大切にできる川崎が好きですし、皆にもそんな風に感じてもらえたら嬉しいです。

新しい門出の春が来ます!そろそろ「かわラボの新規メンバー」を呼びかける予定です。是非、たくさんの若者に集まってほしいです!ご連絡お待ちしています!

お問い合わせ

【mail】:kawalab.info@gmail.com

【Instagram 】:https://www.instagram.com/kawa_lab_/

【Twitter】:https://mobile.twitter.com/kawa_lab_

【Facebook】:https://m.facebook.com/kawasakiyouthlab

次回のエースはなかよしの家 主任(NPO法人なかよしの花)兼介護士 安斉遼平さんです。

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業