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【4月27日神奈川新聞掲載】おせっかいナースの会 最期も今も大切に
「人生の最期の過ごし方について、元気なうちから話し合っておくことが大切」
「おせっかいナースの会」の代表藤井真樹さん(45)=写真手前中央=は、終末期の患者に関わってきた看護師だ。本人への意思確認ができない局面で決断を迫られ苦悩する家族らに向き合い、医療従事者として何ができるかを考え続けてきたという。
2022年10月、川崎市看護協会の後押しを受け、同じ葛藤を抱える看護師4人と会を設立した。病院の垣根を越えて集まったメンバーはそれぞれ家族支援や認知症看護、緩和ケアの専門資格を持つ。
今年3月には中原区で交流会を開催。看護の現場で感じている思いを市民に伝えるとともに、人生の最期に大切にしたいことを話し合った。
深刻になりがちなテーマを気軽に体験できるよう用いたのがカードゲームだ。最期に自分が大切にしたいと思う事柄が書かれたカードを選び、その理由を語って価値観を共有。参加者は「今までこうした内容を話す場がなかった」とうなずいていた。
「最期まで自分らしく生きるためにも、家族らと話し合うきっかけにしてほしい」とメンバーは語る。次回は今秋の予定だ。連絡はメール(osekkai-nurse@googlegroups.com)へ。
(2023年4月27日 神奈川新聞掲載 市民記者・金子 ユカリ)