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【5月11日神奈川新聞掲載】むかいがわらこども食堂じぃーじぃーず 安くおいしく満腹に

「じいじ」こと店主の宮田明さんとこどもたち

「むかいがわらこども食堂じぃーじぃーず」は2021年11月、川崎市中原区に開店した。
毎日午前7時から午後8時まで、「じいじ」こと店主の宮田明さん(62)=写真右=が1人で切り盛りしている。入り口には有志の大人から贈られたミールチケットが貼られ、財布を忘れたなどお金に困った子どもは無料で食事ができる。

休日の昼時は近隣小学校の子どもたちで満席だ。「300円で食べることができ、おいしい。休みの昼は友達と、平日の夜は家族と来る」と〝常連〟の鈴木悠さん(9)。新型コロナウィルス禍の給食は黙食だったが、食堂では友達とおしゃべりしながら食事ができる。

食後に瓶から菓子を一つ選ぶと、フリースペースで遊んだり、寝ころんだりし、祖父の家に来たかのようにくつろぐ。羽目を外し過ぎると、厨房からじいじの「喝」が入る。

宮田さんは、18歳の時から大手ホテルなどで腕を奮っていた料理人だ。定年後の10年間の冒険のつもりで「みんなが楽しくご飯を食べられて、自分も純粋に料理を楽しめる店」を構えることにした。地域貢献のため、「毎日、安くて腹いっぱいにご飯が食べられるこども食堂」を目指すが、維持には大人の利用が必須だ。朝昼晩の食事に加え、夜はお酒を提供する。
「店は生きがい。自分ができなくなった後も地域住民の居場所として残していきたい」宮田さんの冒険は続く。

問い合わせはメールarchandaichanpapa@gmail.comで。

(2023年5月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・中島裕子)

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