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【6月8日神奈川新聞掲載】多摩区応援プロジェクト 食を支え地域つなぐ
「多摩区応援プロジェクト」は、フードロス削減を目的に食料支援を続ける。新型コロナウィルス禍でアルバイトができなくなり生活に困窮する学生や、ひとり親の家庭が対象だ。
始動は2021年2月。登戸駅(川崎市多摩区)近くの「家族葬ホールのぼりと」で毎月1回、1時間程度活動する。これまでに25回実施し、延べ1500人に食料を手渡した。フードバンクなどから提供された米や缶詰、菓子などを袋詰めしている。
同区のサービス業、大津慎一郎さん(53)=写真後列左端=が代表を務め、社員や同業の仲間ら有志で運営。地元大学生もボランティアで参加している。
会場では熱々の豚汁などを振る舞う。リピーターは子ども連れが多く、母子家庭の世帯からは「物価高の中で食費を節約できて助かります」との声も届く。交流サイト(SNS)や商店街のポスターで告知しており、支援希望者はメールで申し込む。
「地元企業として、地域の課題を地域の人と一緒に考えたい。社員の『人の役に立つことは心地いい』という声もうれしい」と、葬祭業の吉澤隆さん(54)=同後列左から2人目=は笑顔で話す。
情報が届いていないシニア層や困窮している人が支援を受けやすい仕組みを摸索している。
メールは「lovetamaku@gmail.com」。
(2023年6月8日 神奈川新聞掲載 市民記者・鹿野 薫)