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【7月13日神奈川新聞掲載】NPO法人PSV JAPAN 「心の支援」広げたい

NPO法人PSV  JAPAN代表の川上さん

同じような立場や課題に直面する仲間同士の支え合いを「ピアサポート」という。川崎市の「NPO法人PSV JAPAN」は、ピアサポートができるボランティアを養成している。

代表の川上守利さん(66)=写真=は航空業界で働く中、安全を守る責務の重圧や事故のトラウマ(心的外傷)に苦しむ同僚と接してきた。彼らの心のケアが必要と感じ、ボランティアで職場のピアサポートを実践してきた。

その経験から「メンタルヘスルスケアの一環として、多くの職場で活用できれば」と思い立ち、臨床心理士ら11人と2019年7月に同法人を立ち上げた。

「同じ立場でタイムリーに話を聴いてくれる同僚の存在と話を聴く技術。この二つが重要」と川上さんは語る。養成講座では心の負担を軽減するためのコミュニーケーション方法を学ぶ。

受講者からは「職場で相談を受けた同僚の離職率がゼロになった」との声が寄せられ、講座で取り上げるテーマについてのリクエストもあがる。

今後は、受講後にボランティアからの相談に応える窓口の開設や活動継続へのサポートを計画している。「将来的には、川崎市から全国へ広めていきたい」と川上さんは意欲的だ。

8月上旬には同市中原区の公共施設で参加者同士のグループワークを含む対面講座を予定している。問合せはメール(npo.psv.japan@gmail.com)で。

(2023年7月13日 神奈川新聞掲載 市民記者・佐竹紀伊子)

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