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【2024年6月13日掲載】NPO法人いっぽいっぽ 障害者の挑戦に伴走
カタカタとミシンの音が響くなか、販売会の作品作りに集中している人たちがいる=写真。多摩ワークショップは、1998年に川崎市多摩区内で初めて開所した身体障害者の活動の場だ。利用者の残存機能維持・回復と社会活動への参加促進を目的として2007年に法人化した「NPO法人いっぽいっぽ」が運営している。
家に閉じこもりがちな人やリハビリ中の人が気楽に通えるよう、希望する作品作りの挑戦など要望に沿った支援ができるよう個別相談に力を入れている。
「障害の違いで必要な支援が異なる大変さはあるが、喜んでもらえるとうれしい」と施設長の中村七重さん(53)は笑顔を見せる。
創作活動が中心の中、脳卒中などの後遺症による高次脳機能障害に適した支援の必要性を感じ、11年にいっぽ舎を開設した。「外見ではわかりにくい障害ゆえの困り事も多い。同じ悩みを共有できる仲間の存在が安心、という声も多い」と代表の安田孝高さん(48)。散歩・料理・ボッチャなどのレクリエーション活動が多く、両施設を日替わりで選ぶこともできる。
多摩ワークショップの作品展示販売が16日「多摩ふれあいまつり」(多摩区総合庁舎)で行われる。布製の袋、紙製しおりのほか、ビーズアクセサリー制作体験(有料)も。連絡は電話044(911)0488へ。
(2024年6月13日神奈川新聞掲載 市民記者・古藤 仁)