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【2024年6月27日掲載】ネットでeシニア シニアこそスマホを

「スマホで孫と写真をやり取りしてます」と80代女性がうれしそうに話す。毎月1回、高齢者向けのスマホ無料講習会「スマホサロン」が川崎市幸区の大規模マンションの集会室で開催される。機種を問わず操作を教えるのは「ネットでeシニア」の70代メンバーだ。ネット社会では高齢者層が取り残されると危惧した、外資系IT企業の退職者7人が2022年1月に団体を作った。

活動を始めた時のアンケートでは「スマホは難しい、怖い、お金がかかる」という思い込みや「分からないことを聞く人が周りに居ない」などの特徴が見られた。

講習会は15人程の参加者に講義と個別相談を組み合わせて進める。スマホ画面の写真やクイズ形式のセキュリティ解説を載せた自作テキストを配布し、分かりやすく説明する。ビデオ会議システムで参加する遠隔地のメンバーは、会場からの質問を調べ、直ちに答えを会場のメンバーに伝える。「シニアがシニアに教える」ので参加者の満足度が高まるという。

代表の稲見千賀子さん=写真中央=は「スマホを活用して趣味の仲間や遠方の家族とつながり、より元気に楽しく過ごしてほしい。困っている方のために、いろいろな地域で講習会を開催してくれる協力者を増やして行きたい」と熱く語った。

連絡は団体HPで。

https://mishima-life.jp/eseniorbynet/index.html#3

(2024年6月27日神奈川新聞掲載 市民記者・諸富滋)

 

 

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