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【2024年7月25日掲載】かわさきキッズゲルニカ 見て!私たちの平和
子どもたちが地面に敷かれた下絵のない縦3.5メートル、横7.8メートルのキャンバスに上がり、幼虫や目玉焼きなど思い思いの平和を描く。自分の好きなものや漢字で「平和」と書く子もおり、服や足の裏に絵の具がつくのも気にしない。
市民団体「かわさきキッズゲルニカ」が2024年初夏に川崎市子ども夢パーク(高津区)で実施した3日間のワークショップで完成した作品だ=写真。市内全域と近隣自治体在住の1歳から14歳までの子どもたち延べ80人が参加した。
キッズゲルニカは、スペインの画家パブロ・ピカソがスペイン内戦中の1937年に描いた作品「ゲルニカ」に倣い、同サイズのキャンバスに子どもたちが平和を描くアートプロジェクトだ。
作品は各国を巡り、世界をつなげるアートを目指している。プロジェクトの趣旨に共感した紙芝居作家の望月晶子さんが発起人・代表となり、2023年4月に同団体を設立した。
「キャンバスに描かれた絵の数だけ個々の物語があるので、見つけるのが楽しい」と望月さんは出来上がった作品をうれしそうに見上げた。作品は8月に長崎県、11月に生田緑地(多摩区)で見ることができる。その後の展示の予定は未定。
連絡はメール(kckidsguernica@gmail.com)で。
(2024年7月25日神奈川新聞掲載 市民記者・御厨勤子)