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【2024年8月22日掲載】角田智子さん 親子の絆は 絵本から
川崎市宮前区内の保育施設やこども文化センターで、絵本の読み聞かせと子育て相談会を行っている角田智子さん(59)=写真右。子どもは動かない絵と耳で聞いた言葉を自分で映像にして物語を創造し、時には一体化する。「豊かな想像力と感性を高めるのに絵本は最適」と自身の子育てを通じて気付き、その魅力を多くの子育て世代に伝える活動を20年以上続けている。
保育士でもある角田さんの活動の根幹は「読み聞かせを通じて、少しでも子育てが楽に楽しくなってほしい」との思いにある。
「読み聞かせは、子どもが親との楽しい時間を占有できる幸せな体験。子どもとじっくり向き合う時間から良好な親子関係と健やかな心が育まれる。絵本は親子の絆を育む有効なツール。まずは気軽に楽しんでもらえれば」と語る。
お話会の後は車座になり、参加者同士がきょうだいげんかなど子育てのちょっとした悩みを共有し、互いにアドバイスをする時間を設けている。穏やかな時間が流れ笑顔が溢れるひとときは、親の心が軽くなる場でもある。
最初は付き添いで参加していただけの親が「子どもの変化を実感し読み聞かせが楽しくなった」「育児の張りつめた気持ちがアドバイスの一言で楽になった」と言ってくれることが、角田さんの活動の原動力になっている。連絡はメール(tsunoko2020@gmail.com)から。
(2024年8月22日神奈川新聞掲載 市民記者・佐藤淑子)