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【2024年10月10日掲載】マチノパズル 誰でも寄れる場所へ
アフリカのケニアと日本で子育てを経験した「マチノパズル」代表の築地美津子さん(48)。日本では周りの人に頼る難しさを感じた。子育てが少し落ち着いた頃、同じ思いのママ友と「誰もがありのままで過ごせる居場所」づくりを目指して、同団体を設立した。
大学教授や定年退職した地域住民、大学生ら趣旨に賛同してくれる多世代なメンバーと出会い、川崎市多摩区で2023年から活動をしている。
設立1周年を機に京王稲田堤駅(同区)近くのレンタルスペースで夏休みの特別企画を開催した。小・中学生にも参加してもらうのが狙いだ。大人たちとボードゲームをした小学生は「家では妹がいてできないゲームだから、うれしい」と笑顔を見せる。
中学生が大学生からプログラミングを習い、保護者はシニアとおしゃべりをして過ごす。大学生にロバのマスコットづくりを教えるのは、近隣在住のシニアだ=写真。いろいろな世代がパズルピースのようにつながる場所になっている。
定例の活動は、毎月第3火曜日午前11時から午後9時まで開催。昼はお茶、夜はお酒を飲みながらおしゃべりをしたり本を読んだりと、参加者は自由に過ごす。同駅近くの美容院の厚意で定休日に場所を借りている。
「いつでも寄れる居場所を目指して、事務所を構えたい」と築地さんは抱負を語る。問い合わせはメール(machinopuzzle@gmail.com)で。
(2024年10月10日神奈川新聞掲載 市民記者・古藤 仁)