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実施報告「15文字で団体の魅力が伝わるキャッチコピーをつくる。」
【第9回パワーアップセミナー】
「15文字で団体の魅力が伝わる キャッチコピーをつくる。」
開催日時:2018年2月3日(土)午後1時半~4時半開催
会場:川崎市総合福祉センター 5階ボランティア交流室
参加者:20名
講師:株式会社ガハハ
小さなNPOを応援するグラフィックデザイナー
林田 全弘(はやしだ まさひろ)さん
第9回目のパワーアップセミナーのテーマは「15文字で団体の魅力が伝わるキャッチコピーをつくる」です。日本各地で大評判の講座が満を侍して川崎で開講されました。
講師は、昨年7月に開催して大好評を得た「団体のロゴマークをつくる」の林田全弘さんです。
団体キャッチコピーの作り方は料理と一緒です。しっかり手順を踏めば文才がなくてもつくれます。今回のセミナーは、林田さんが100団体の団体キャッチコピーを分析してわかった5つの型と、伝わりやすさをUPする3つのコツを紹介。受講生のみなさんには、じっくりとチャッチコピーをつくり出していただき、約3時間のセミナーで「つくれるようになる」ことが目標です。
何のためのキャッチコピーをつくるのか、外部向けか内部向けか、それとも両方に訴求するのかを最初に決めておくことがポイントだとのお話がありました。今回の場合は、団体のキャッチコピー(ショルダーコピーともいいます)つくりなので、「目的」としては上図の右側のいずれかに相当します。
発想の流れは ①型どおりに発想⇒②他事例をアレンジして発想⇒③独自のキャッチコピーを発想 です。
2)団体キャッチコピーの5つの型
団体キャッチコピーには大きくわけて5つの型があり、伝えたい目的によってどの型を使うかが決まります。ここでは、子育ての活動をしている団体「ぽっぷす」のキャッチコピーを5つの型で表現しました。
①と②は、内部向けにも外部向けにも使えます。③④はどちらかと言えば外部に向けて発信しています。⑤は内部向けにも外部向けにも使えますが、内部向けにはスローガンとして外部向けにはメッセージとして働きかけるので、響く場合と響かない場合があるので注意が必要とのアドバイスがありました。
相手に響く場合は、震災や話題のイベントなど強力な共通認識がある場合や、強力な影響力とセットの場合になります。逆にマイナーな分野や全く知られてない層にアプローチしたい場合は、①③④あたりで意識すると響くようになります。
3)伝わりやすくするコツ
①平易な文字を使う。
専門用語は、その言葉を知らない人を追い払ってしまいますので、日常会話で使うような、馴染みのある言葉に言い換えます。
②団体名と同じことを言わない。
活動内容がわかる団体名なら、かぶらない表現にします。基準は団体名に、どこの・誰が・何を、があるか否かです。
③余韻を残す
「 ~に」「~を」「~へ」で終わると余韻のある印象になります。シンプルにまとめたい時にこうした余韻を残すと効果的です。
例)そのさきのかわさきへ
子どもに自信を(NPO法人D.Live)
ここから実際に手を動かしてつくってみる作業に入りました。
手順は
①型どおりに発想
②他事例をまねて発想(他団体・企業)
③独自のキャッチコピーを発想(質より量!)
④目的に合うもの(あるいは、しっくりくるもの)を選ぶ
⑤3つ選んでワークシートに記入
です。
まず40分位各自で考える時間をとりました。
配布された参考例をみながら、みなさん真剣に考えられていました。
みなさんが一生懸命考えているなか、林田さんが歩き回り確認しながら、時には話しかけてアドバイスをしてくださいました。考える時間が終了した後は、10分間前後の人と作品について共有し合いました。どのグループも真剣に検討しつつ楽しそうで笑顔に溢れているのが印象的でした。
最後の講評タイムでは、セミナーのフィードバックとして参加者全員分のワークシートのコピーが配布され、参加者お1人おひとりに林田さんからのアドバイスがありました。
【アンケートから】
「キャッチコピーの書き方の発想等を教えていただき、どうにか自分でも作れる一歩になったと思います。」
「ステップを踏んでキャッチコピーづくりへの発想、手順を分かりやすく学べ、いい体験ができた。」
「資料も豊富で分かりやすく、時間内に実践とフィードバックを頂けることが貴重でした。」
「考えるプロセス。ポイントなど。1人では進めにくいことを一緒に考えることで、取り組むモチベーションを持てたこと。」
「他の団体や企業のスローガンを多く知り、発想のヒントにし得ることを学べたこと。」
「活動のキャッチコピーは作っているが、その良い基準が分かってなかった。今回の講座で理解が進んだ。5つの型はとても参考になった。」
「参加型で時間があっという間に終わりました。わかりやすく、資料もよかった。」
<講師紹介>
株式会社ガハハ
小さなNPOを応援するグラフィックデザイナー
1979年、横浜市出身。大阪市在住。 大学時代のNPO活動を通じて広報物制作に触れるうち、「NPOにおけるデザイン・広報」の重要性を強く感じてデザイン会社に就職。その後独立し、これまでNPOのロゴやリーフレット、チラシなど、50団体130件以上の広報物を制作。現在は講師活動も精力的に行っており、初心者にもわかりやすく「現場で使える」ワークも取り入れた実践的な講座スタイルは、各地で好評価を得ている。