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【2025年8月14日掲載】おれんじあさお 支援者養成へ講座も

川崎市麻生区は男性84.0歳、女性89.2歳と男女とも平均寿命日本一だ。
同区は「認知症にやさしいまち」を目指しており、認知症啓発活動を通じて誰もが共生できる社会になるように2023年2月、「おれんじあさお」が設立された。同区内で実施する認知症サポーター養成講座の企画提案をはじめ自主開催も行っており、200人近い修了生がいる。
1人での買い物が難しくなり、外出の機会が減る認知症当事者は多い。そこで、従業員の半数が認知症サポーターであるイトーヨーカドー新百合ヶ丘店と協力して、同年8月から毎月第2水曜日にお買い物ツアーを実施している。「買い物は人に頼むことが多いので自分で選べることがうれしい」と参加者。当事者1人に2人の支援者が付き、支援経験の浅い人でも安心して参加できる工夫をしている=写真。
買い物の後は、「認知症の人にやさしいお店」のカフェで交流の時間。パフェを食べたりおしゃべりをしたりと、日常とは違う雰囲気に自然と笑顔があふれる。「当事者、支援者ともにこの時間を楽しみにしている人が多い」と共同代表の大竹明さん(66)。「より多くの当事者に参加してもらえるように、送迎サービスも検討していきたい」と共同代表の倉石知恵美さん(61)も今後の意気込みを語る。
連絡先は「おれんじあさお」☎080(9301)8152。
(2025年8月14日神奈川新聞掲載 市民記者・古藤仁)