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【2025年9月11日掲載】大橋雄人さん(浄土宗 大蓮寺) 催し多彩 地域に開放

川崎市高津区久本、静かな住宅街に大蓮(だいれん)寺はある。同地区西部の丘陵を背に立ち、門を入ると整えられた庭と蓮(はす)が迎える。
住職の大橋雄人さん(44)=写真=は、宗派の研究所に通う中で「寺を開く必要性」を考えるようになった。菩提(ぼだい)寺ではない人、関係がない人にもなじんでほしいからだ。だが「どう一歩を踏み出せばいいか、イメージが湧かなかった」と振り返る。
2017年、近所の洗足学園音楽大学の打診で寺の行事に合わせたコンサートを開催。そのアンケートの回答にあった「寺でヨガ教室をやりたい」という要望が、活動の場を求める団体や個人に寺のスペースを提供するきっかけとなった。
現在はヨガ、仏像彫刻、薬膳茶など10余りの活動に、本堂や客殿、会館が利用されている。主催者は寺を使う理由に、公共施設のような抽選がなく日程の融通が利く、活動が寺の雰囲気と合うなどを挙げる。本堂などに参加募集のチラシが掲示されており、活動を知った檀家(だんか)が参加することもあるという。
地域にも開かれる。祭りの際はみこしの休憩場として境内を提供し、「寺なのに?」と驚かれた。大橋さんは「昔から門は開けっぱなしだが、それで入りやすいわけではない。気軽に立ち寄ってもらうには、寺の手入れが行き届いていることと、催し物などのきっかけが必要だ」と語る。連絡はHP(https://yuunin0831.wixsite.com/koumyousan-dairenji)で。
(2025年9月11日神奈川新聞掲載 市民記者・安田 純)