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【2025年11月27日掲載】げんきかい 仲間と楽しむシニア

70歳以上のシニアがやりたいことを提案し、仲間を募って実現する「げんきかい」。会員は主に川崎市麻生区在住の26人で2025年4月に発足した。
麻生区内で市民活動を長年続けてきた植木昌昭さん(80)=写真中央=は24年9月から連続10回の麻生市民館自主学級講座を開催し、参加者の絆を深め、同会設立のきっかけをつくった。
「みんなが参加し、みんなで楽しもう」を基本とし、会長や役員を設けず、会員が自主的に活動する。役員に仕事が偏ると疲弊して長続きしないからだ。
発足時に「自己紹介カード」を全員に書いてもらい、特技や趣味の他に参加したいこと、学びたいことを共有した。会員は関心のあることを提案し、賛同する会員を募る。その取り組みを2カ月ごとの例会で報告する。
高齢者向けの公共サービスなどを紹介する3回の公開講座を主催した女性は「初めての経験だったが楽しかった」と例会で語った。他にも能楽堂で能の観劇、高齢者の人工知能(AI)利用の可能性を探るなど活動は広がっている。一人ではちゅうちょするが仲間とならばできることも増えるという。
植木さんは「人生100年時代。楽しんでいるシニアを知ってもらいたい」と語る。例会の見学は可能。連絡先は植木さん090(6924)4732。
(2025年11月27日神奈川新聞掲載 市民記者・諸富滋)