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小杉レストラン運営委員会~世代超えた憩いの場
「ママのプリンも食べちゃった」と3歳の男の子が大きく膨らんだおなかを見せた。川崎市中原区の市ノ坪神社境内に築50年の上町会館がある。建物の窓から漏れる明かりが「小杉レストラン」だ。
昨年9月から月1回開催されているコミュニティーレストランである。毎回50人を超える利用者が畳敷きの部屋で食事をする(=写真)。
高齢者向けの配食サービスがあっても食べる時に冷めていたり、1人で食べたりすることも多い。「みんなが集まって温かい食事をする場ができると地域に活気と明るさが生まれるのでは」と、十数人のメンバーが集まり小杉レストラン運営委員会を設立。とどろき地域包括支援センターの協力を得て活動を始めた。
東急線武蔵小杉駅に近い場所で、保育園に預けられた未就学児が母親と一緒に訪れることも多い。子どもをきっかけに高齢者が母親に話し掛け、交流が生まれることも。
メニューは代表の木下浩子さん(57)が中心に考え、必要な食材のリストを準備し、手分けして買い出しをする。米はメンバーの実家から提供され、2升炊きのガス釜で炊き上げられる。
「狭い厨房(ちゅうぼう)には2口の家庭用コンロしかなく、大きな鍋二つで調理する時は大変。でも家庭の味を提供したい」と木下さん。毎月第4木曜日午後5時半から開催し、次回は2月22日。
(2018年1月27日 神奈川新聞掲載 市民記者・山田和彦)